日本の伝統芸能や文化を広く国内外に発信する「東京発・伝統WA感動」のプログラムでシリーズ企画の『Traditional+』。これまで笙・箏・琵琶といった伝統楽器の紹介、アニメーションと浪曲、尺八とシンセサイザーといった異色コラボなど、様々な企画を行って好評を得ているこのシリーズ5回目のテーマは、ずばり人の「声」。そもそも日本の伝統音楽というのは、声を中心に発達してきたものだと言っても過言ではなく、この日は聲明(しょうみょう / お経に節をつけて唱える仏教音楽)、謡曲、民謡、ポップス界から、さまざまな「声を生かすものたち」が集結する。さらには、この四者が全員参加する形で新曲が作られ、当日披露されるということで、これは歴史の重みと音楽の多様性が感じられる、スリリングな体験になることは間違いないだろう。 そこで今回は、このシリーズのコンセプターでありナビゲーターでもある音楽評論家の小沼純一と、小
エレクトロ・ヴォイス 変声楽器ヴォコーダー/トークボックスの文化史 (P-Vine Books) 作者: デイヴ・トンプキンズ,新井崇嗣出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク発売日: 2012/05/18メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る 本書が描くのは電子的・電気的な変声機器の歴史である。特にテクノ・ポップやヒップホップで使われたヴォコーダーが実は軍事機密を連絡する目的で使われていたということを紹介した点で高く評価されているらしい。 歴史といっても逸話の羅列で構成されていて、クリティカルな論点は明示的には書かれていない。日本版制作担当のあとがきでもなぜロボ声を求めるのかについての説明は避けられているようだと評されている(p. 301)。 このため、要約して批判的に検討することができないので、いくつか興味を惹かれるエピソードを拾ってみること
スロウでローファイ Xをやめてから急に写真を撮る速度が落ちたようで、そういえば最近このblogにもフィルム写真の話題を書いていない。 写真に飽きたわけではなくペースが落ちただけなのだが、よくよく考えてみれば写真なんて分野はそうそう目新しいことが起きるわけでもなくイノベーショ…
最近、女性キャスターで低い声の人が増えているように思えます。私の好きなNHKの某女史も以前より声を低くしていらっしゃいますね。 そんなことを感じているときに、メリル・ストリープ主演、映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』をApple TVで観ました。 サッチャーは、大臣時代「甲高い声で”がなる”な」と多くの議員から非難されていました。 気の強いサッチャーは『内容が大事』と反発していましたが、同僚の議員とコンサルタントからの助言により「声の出し方を変える」ことにするのです。 それは「低い声」でした。 「どこのおばさんが話しているの?と思われないかしら。」と心配するサッチャーに、「今の君は上流階級の裕福な奥様にしか見えない。庶民出身の利点を生かして、国民の視点に立てる立場を生かすんだ。そしてトップになる。」というアドバイスのもと、ボイストレーニングを行うことを決意します。映画の中でサッチ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く