キューバのラップ・グループ「デ・バリオ」(2001年8月17日撮影)。(c)AFP/NIURKA BARROSO 【5月8日 AFP】過去50年間に登場した音楽様式のうち、ヒップホップが最も世界を席巻したとする研究結果が6日、明らかになった。 英国王立協会(Royal Society)のオンライン科学誌「ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス(Royal Society Open Science)」に掲載された研究によると、米ニューヨーク(New York)のブロンクス(Bronx)で誕生したとされるヒップホップは、米ラッパーで俳優のLL・クール・J(LL Cool J)さんなどが人気を博した1991年に最高潮に達した。 研究を率いた英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)のアーマンド・リロイ(Armand Leroi)氏(進化発生生物学)は、
音楽ライターの磯部涼氏と編集者の中矢俊一郎氏が、音楽シーンの“今”について語らう連載「時事オト通信」第4回の後編。前編【黒人音楽をめぐるポリティカル・コレクトネスの現在 “ステレオ・タイプな表現”をどう脱するか】では、ミュージシャンの表現とポリティカル・コレクトネスの関係について、ラッツ&スターとももいろクローバーZが巻き起こした議論や、韓国のラッパー・Keith Apeの「It G Ma」が世界中で話題になったことを題材に考察した。今回はミソジニーやホモフォビアといった問題について、フランク・オーシャンやマックルモア&ライアン・ルイス、キングギドラといったミュージシャンの事例をもとに、さらに議論を深めた。(編集部) 中矢「LGBTをめぐる問題が、一気にクローズアップされている」 中矢:ラップ・ミュージックとポリティカル・コレクトネス(差別や偏見を含まない言葉/表現を用いること)と言えば、
タイラー・ザ・クリエイターがファッション・ブランド「Golf Wang」の15年春夏シーズンの最新作として発表した「GOLF PRIDE WORLD WIDE」Tシャツは、同性愛差別や人種差別に対するタイラーの意思表明である。白人至上主義/ネオナチ団体の掲げるスローガン「White Pride World Wide(世界に誇らん白人(様)の威厳)」をもじったロゴとレインボーカラーに彩られたケルト十字を配した強烈なデザインに思考を迫られる。これは同性愛差別や人種差別などの「馬鹿げた考え」からパワーを奪取する試みだという。「誰かの性的指向を指してその語(faggot)を使ったことは一度もない!」と本人も再三言っているけど、タイラーのことをホモフォビアだと批難するひとは、知ったような口を利く前に、例えば『Wolf』(13年)収録の「Rusty」を聴いてから発言してほしい。「木を見て森を見ず」とは
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