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ブックマーク / realsound.jp (45)

  • PUNPEE × OMSBが語る、『ストレイト・アウタ・コンプトン』の衝撃

    音楽伝記映画史上興収No,1を記録するなど、アメリカで社会現象と呼べるほどヒットした、ヒップホップグループ・N.W.A.の伝記映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』が、12月19日(土)より公開されている。グループの中心メンバーだったドクター・ドレーとアイス・キューブがプロデュースを務めた作は、アイス・キューブの実子が参加しているほか、実際に彼らと関わりのあった人物がカメオ出演するなど、キャスト陣にもこだわり、当時の模様をリアルに再現していることでも話題だ。日のヒップホップシーンにも大きな影響を与えたN.W.A.の伝記映画を、アーティストたちはどのように受け止めているのか。ラッパーとしてはもちろん、トラックメイクやプロデュースの面でも幅広くその手腕を発揮するPUNPEEと、N.W.A.に強い思い入れを持っているというSIMI LABのOMSBに、同作の感想を語り合ってもらった。(※稿

    PUNPEE × OMSBが語る、『ストレイト・アウタ・コンプトン』の衝撃
  • 1979年はなぜ歌謡曲にとって特別な年だったか 栗原裕一郎が話題の書に切り込む

    冨田恵一の『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』(DU BOOKS)はドナルド・フェイゲンのソロアルバム『The Nightfly』を1冊かけて分析しただが、80年代に音楽制作に起こったイノベーションが裏のテーマとしてあった。冒頭で冨田は、70年代から80年代への変化というのは、徐々に進行したのではなく、デジタル時計が切り替わるように一息に完了したのだと書いていた。 「文化的にも70年代は文字通り79年12月31日を持って終了し、80年1月1日から明確に80年代は始まった、とのイメージさえ持つことができた」 さすがに1月1日からというのは誇張としても、歌謡曲のフィールドでも79年から80年にかけての変化というのは劇的なもので、80年に登場した松田聖子には70年代までの光景をガラリと塗り替えてしまったようなインパクトがあった。 ただし聖子という現象は突発的な事故ではなかった。70年代に歌

    1979年はなぜ歌謡曲にとって特別な年だったか 栗原裕一郎が話題の書に切り込む
  • 谷村新司が語る、アジアと日本のポップス論「ヨナ抜き音階が何を意味するのか、10年間探求しました」

    谷村新司が5年ぶりとなるオリジナル・アルバム『NIHON〜ハレバレ〜』を4月22日にリリースする。2003年に上海音楽学院の常任教授となった谷村新司が、生徒と向き合う中で「日」についての作品を構想し、12年を費やして作り出したという作。その全13曲には、どのようなメッセージが込められているのか。また、アリスのメンバーとして、70年代の日のポップミュージックを牽引してきた谷村新司にとって、現在の音楽シーンはどのように映っているのか。独自のポップス論や創作方法のほか、海外ツアーで気付いたことや新アルバムのコンセプトについてまで、じっくりと語ってもらった。 「楽曲の作り方は結構攻めている方だと思います」 ――谷村さんの音楽キャリアを振り返ると、アリス以来、洋楽的なものを咀嚼しつつ、日のポピュラー音楽として、多くの人が口ずさめるような楽曲のあり方を提示されてきたと思います。それは意識的なも

    谷村新司が語る、アジアと日本のポップス論「ヨナ抜き音階が何を意味するのか、10年間探求しました」
  • 花澤香菜は第2の松田聖子となるか? 栗原裕一郎が新作の背景と可能性を探る

    花澤香菜『Blue Avenue(CD+Blu-ray, Limited Edition)』(アニプレックス) 花澤香菜のニューアルバム『Blue Avenue』が4月22日に発売される。サウンドプロデュースを手掛けているのは、1st『claire』、2nd『25』に引き続きROUND TABLEの北川勝利である。 今作のテーマは「ニューヨーク」。1stは「渋谷」、2ndは花澤香菜が25歳を迎えるのに合わせた「25」がテーマで25曲を収録していた。そして「ニューヨーク」と続いたわけだが、「いまどきなぜニューヨーク?」と、正直なところ最初はピンと来なかったことを白状しておく。 テーマ決定までの経緯や意図については、先行して掲載された柴那典氏による北川と花澤のインタビューで話されているので詳しくはそちらを参照していただきたい。(参考:花澤香菜×北川勝利が明かす、“極上のポップソング”の作り方「

    花澤香菜は第2の松田聖子となるか? 栗原裕一郎が新作の背景と可能性を探る
  • ラップ・ミュージックと反ホモフォビアの現在 フランク・オーシャンからキングギドラまで - Real Sound|リアルサウンド

    音楽ライターの磯部涼氏と編集者の中矢俊一郎氏が、音楽シーンの“今”について語らう連載「時事オト通信」第4回の後編。前編【黒人音楽をめぐるポリティカル・コレクトネスの現在 “ステレオ・タイプな表現”をどう脱するか】では、ミュージシャンの表現とポリティカル・コレクトネスの関係について、ラッツ&スターとももいろクローバーZが巻き起こした議論や、韓国のラッパー・Keith Apeの「It G Ma」が世界中で話題になったことを題材に考察した。今回はミソジニーやホモフォビアといった問題について、フランク・オーシャンやマックルモア&ライアン・ルイス、キングギドラといったミュージシャンの事例をもとに、さらに議論を深めた。(編集部) 中矢「LGBTをめぐる問題が、一気にクローズアップされている」 中矢:ラップ・ミュージックとポリティカル・コレクトネス(差別や偏見を含まない言葉/表現を用いること)と言えば、

    ラップ・ミュージックと反ホモフォビアの現在 フランク・オーシャンからキングギドラまで - Real Sound|リアルサウンド
  • 黒人音楽をめぐるポリティカル・コレクトネスの現在 “ステレオ・タイプな表現”をどう脱するか

    音楽ライターの磯部涼氏と編集者の中矢俊一郎氏が、音楽シーンの“今”について語らう連載「時事オト通信」第4回の前篇。今回は、ラッツ&スターがももいろクローバーZとともに黒人を模して“顔の黒塗り”という表現をしたことにより巻き起こった議論や、韓国のラッパー・Keith Apeが中心となって日韓のラッパーをフィーチャーした楽曲「It G Ma」が世界中で話題となったことを取り上げ、ミュージシャンの表現とポリティカル・コレクトネスの関係について考察を深めた。(編集部) 磯部「ラッツ&スターの件で表面化した問題は、彼らだけのものではない」 中矢:最近、ネットでポリティカル・コレクトネス(差別や偏見を含まない言葉/表現を用いること。以下、PC)に基づいた炎上が盛んに起こっているように思います。ポピュラー音楽をめぐったものに関していうと、例えば、2月、「ニューヨーク・タイムズ」の田淵広子記者がツイッター

    黒人音楽をめぐるポリティカル・コレクトネスの現在 “ステレオ・タイプな表現”をどう脱するか
  • 「千本桜」はなぜ国境を越えて愛されるのか? CTS feat.初音ミクの動画が英語圏で話題を集める背景

    「千桜」はなぜ国境を越えて愛されるのか? CTS feat.初音ミクの動画が英語圏で話題を集める背景 2011年9月にインターネット上に公開されてから約3年半。ボーカロイドのシーンから生まれた数々の楽曲の中でも、「千桜」は今や世代や国境を超え、群を抜いた人気を誇っている。 黒うさPによって投稿されたオリジナル曲は、2014年3月23日現在で860万回以上の再生回数を記録。数々の「歌ってみた」動画も投稿され、JOYSOUNDのカラオケ年間ランキングでは2012年から2014年にかけて3年連続で第3位にランクインしている。まらしぃによるピアノカバーや和楽器バンドによる演奏など様々なジャンルのカバーも公開され、昨年には演歌歌手・小林幸子も日武道館公演で“持ち歌”として熱唱した。 さらに、2015年3月には“覆面LEDユニット”CTSが、初音ミクとコラボした形でこの曲をダンスミュージックのス

    「千本桜」はなぜ国境を越えて愛されるのか? CTS feat.初音ミクの動画が英語圏で話題を集める背景
  • クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」

    ミトは、ある種のランナーズ・ハイの状態にあるのかもしれない、と思った。こちらの質問に対して、そんなこともわからないのかと言わんばかりに呆れたような表情を見せながら、畳みかけるように饒舌に語り続ける。その話はある種の衝撃だった。 クラムボンが結成20周年を迎え、5年ぶりのアルバム『triology』をリリースする。9枚目のアルバム。彼らのバンドとしての個性もスタンスもすっかり確立されているはずなのに、しかし、このアルバムは、これまでの作品とはまったく違う意識で作られているようだ。何度も取材して気心が知れているはずのミトの変貌は、いつもと同じつもりで呑気にインタビューしにいった僕を戸惑わせるには十分だった。 彼と話していて思い出したのは、約20数年前、テクノにはまったころの自分。耳が変わり、意識が変わり、聴くものもすべてが変わって、それまで聞いていた旧来のロックみたいなものがすべて聞けなくなっ

    クラムボン・ミトが語る、バンド活動への危機意識「楽曲の強度を上げないと戦えない」
  • 軍歌は国をあげてのエンタメだった!? 新たな史観を提示する新書『日本の軍歌』を読む

    大阪の私立幼稚園が、園児に教育勅語や五箇条の御誓文を暗唱させ、君が代や軍歌を合唱させるといった極めて保守的な愛国教育を施していることが話題になっている。個人的には右も左も極度に偏向したイデオロギーにはゲンナリなのだが、それはひとまず措き、どんな軍歌が選ばれているのか見てみよう。 YouTubeにアップロードされている動画では、「同期の桜」「日の丸行進曲」「愛国行進曲」などが歌われていた。その他行進には「ラデツキー行進曲」が使われていた。また、ジャニーズの忍者が1993年にリリースした「日」(秋元康作詞、三木たかし作曲)も歌われていた。春夏秋冬、季節のごとの自然や風物を賛美して「ああ日、ああ日、この国に生まれてよかった」と歌うたわいない曲だ。 官民がしのぎを削った軍歌ビジネス 「同期の桜」は実は替え歌である。そもそもは1938(昭和13)年に『少女倶楽部』(講談社)に発表された「二輪の

    軍歌は国をあげてのエンタメだった!? 新たな史観を提示する新書『日本の軍歌』を読む
  • 「渋谷系」とは日本版アシッドジャズだった!? 若杉実の労作が提示する“DJ文化”という視点

    ムーヴメントとはいっても東京の局所で流行っていた音楽という程度の緩いカテゴライズに過ぎず、にもかかわらずその音楽的なイメージと全体像が当時は何となく共有されていて、影響というか余波もいまだに尾を引いている——渋谷系というのはつくづく捉えどころがあるようなないような現象だった。 むろん個人的な印象に過ぎないが、ある世代以上には日ポピュラー音楽史上看過できない変革として刻印されているのに、ある世代以下になると、大きく誤解していたり、そもそも知らない人すらいたりするという具合に、今日となっては受け止め方に極端な温度差が感じられる歴史上の出来事でもある。 書『渋谷系』は、そんなヌエのような渋谷系の総体を描き出そうとした、初めての単行である。そう、初めての、なのだ。 90年代を彩った大きなムーヴメントだったことは間違いないのに、雑誌やムックの特集みたいなものはあっても、歴史として正面から取り組

    「渋谷系」とは日本版アシッドジャズだった!? 若杉実の労作が提示する“DJ文化”という視点
  • ヒップホップとヤンキーはどう交差してきたか? 映画『TOKYO TRIBE』と不良文化史

    クラブと風営法の問題をテーマにした書籍『踊ってはいけない国』シリーズなどの著者としても知られる磯部涼氏と、細野晴臣が世界各地で出会った音楽について綴った『HOSONO百景』の編者である中矢俊一郎氏が、音楽シーンの“今”について独自の切り口で語らう新連載「時事オト通信」。第2回目のテーマは“日の不良映画”について。今夏に公開されて話題を呼んだ『TOKYO TRIBE』と『ホットロード』の2作品と、それにまつわる音楽から、80年代半ば~現在までの不良文化について計3回にわたって語り尽くす。前編では『TOKYO TRIBE』を軸に、90年代のヒップホップ文化やチーマー文化について掘り下げた。(編集部) 中矢:最近、『TOKYO TRIBE』と『ホットロード』という不良映画が話題になっていますよね。今回は、その2作にまつわる文化音楽について話していければと思います。まず、前者は、93年に始まっ

    ヒップホップとヤンキーはどう交差してきたか? 映画『TOKYO TRIBE』と不良文化史
  • 『親のための新しい音楽の教科書』は教科書にふさわしいか 先生、西洋音楽ってイケナイものなの?

    タイトルに「教科書」と謳われているものの、いわゆる教科書のような体裁はしていない。むしろ「音楽」というものを考え直すことを目的としたである。ここで「音楽」と呼ばれているものは「西洋近代音楽」のことだ。 「考え直す」といっても、著者の中には確固とした結論があらかじめ用意されている。いちおう音楽教育を問うた体のではあるので、音楽教育に対する見解としてもそれは披露される。著者は要するにこういいたいようである。 「音楽教育なんか全部無駄、むしろ害悪だからやめてしまえ」 もう少しひもといてみよう。結論にあたる第8章は、モーツァルトを例に早期音楽教育を論じた部分だ。 いうまでもなくモーツァルトは至上の天才として音楽史に刻まれており、早期教育の成果は申し分なく発揮されている。だが、親の想定を超えて「モンスター化」し、親と故郷を捨てて、非常に低い収入で暮らすうちに若くして死んでしまった。 そんなエピソ

    『親のための新しい音楽の教科書』は教科書にふさわしいか 先生、西洋音楽ってイケナイものなの?
  • フライング・ロータス、ケンドリック・ラマー参加の新曲「Never Catch Me」を公開

    10月7日に新アルバム『You're Dead!』をリリースする先鋭的音楽家フライング・ロータスが、ケンドリック・ラマーが参加した新曲「Never Catch Me」を公開した。 同曲はフライング・ロータスとケンドリック・ラマーの2人によって作曲・プロデュースされ、ベースとバッキング・ヴォーカルにサンダーキャット、ドラムにはマーズ・ヴォルタでも活躍したディーントニ・パークスが参加、という豪華な布陣が顔を並べている。 ほかにも、アルバムには自身のラッパー名義であるキャプテン・マーフィーの楽曲や、ハービー・ハンコック、スヌープ・ドッグ、エンジェル・デラドゥーリアン、ニキ・ランダと個性的な面々がフィーチャーされている同作。アルバムの衝撃的なアートワークは、独特の世界観を持つ奇想漫画家・駕籠真太郎が担当しており、日限定盤の“Tシャツ付セット”には、彼がイラストを手掛けたTシャツが付属されていると

    フライング・ロータス、ケンドリック・ラマー参加の新曲「Never Catch Me」を公開
  • JAZEE MINORが語る、ラップにおける日本語の強み「シンプルな音のとり方をするとハマる」

    ANARCHY、NORIKIYO、SALU、サイプレス上野など、日語ヒップホップシーンを牽引する数々のラッパーたちと共演し、その存在感をシーンに示してきたJAZEE MINORが、自身初となるアルバム『Black Cranberry』を8月6日にリリースした。これまでの共演作ではシンガーとしての側面が特に評価されてきたJAZEE MINORだが、今作ではAKLOらを客演に迎え、スキルフルなラップもたっぷりと披露している。その音楽的な幅広さはいかにして培われてきたのか。新作についてはもちろん、自身の音楽ルーツから単身NYに渡った時の経験、さらには日語ラップならではの面白さや可能性についてまで、大いに語ってもらった。 「日語をいかに英語の音としてハメていくかを考えている」 ――初アルバム『Black Cranberry』は、これまで客演で歌っていたJAZEE MINORとは一味違う印象を

    JAZEE MINORが語る、ラップにおける日本語の強み「シンプルな音のとり方をするとハマる」
  • 中田ヤスタカはいかにしてエレクトロとJPOPを融合したか “緻密な展開力”と“遊び心”を分析 - Real Sound|リアルサウンド

    東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。反響の大きかったaiko、桑田佳祐に続き、今回は日のJPOPシーンに大きな変化をもたらした音楽プロデューサー・中田ヤスタカの楽曲の“仕組み”に迫る。(編集部) 参考1:aikoのメロディはなぜ心に残る? ミュージシャンが楽曲の“仕組み”をズバリ分析 参考2:サザン桑田佳祐の名曲はなぜ切ない? ミュージシャンが”歌う和音”と”シンコペーション”を分析 きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeのプロデューサーとして知られる中田ヤスタカさんは、キャッチーでありながら質の高いエレクトロポップで、今日でもっとも旬なミュージシャンの一人です。今日は彼自身のエレクトロユニットCAPSULEも含めて「中田ヤスタカのポップス」というものがどういうものなのか迫ってみます

    中田ヤスタカはいかにしてエレクトロとJPOPを融合したか “緻密な展開力”と“遊び心”を分析 - Real Sound|リアルサウンド
  • モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析

    モーニング娘。『The Best! ~Updated モーニング娘。~(初回生産限定盤)』(UP FRONT WORKS Z = MUSIC =) 東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回は、2013年に再ブレイクを果たしたモーニング娘。と、そのプロデューサーであるつんく♂の楽曲に迫る。最近では『モーニング娘。'14』に改名するなどして、話題作りにも事欠かない同グループ。その楽曲にはどんな“仕掛け”があるのだろうか。(編集部) 参考1:aikoのメロディはなぜ心に残る? ミュージシャンが楽曲の“仕組み”をズバリ分析 参考2:サザン桑田佳祐の名曲はなぜ切ない? ミュージシャンが"歌う和音"と"シンコペーション"を分析 今回の楽曲分析のテーマはつんく♂と、モーニング娘。'14(以下、過去曲

    モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析
  • ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析

    東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回は1972年のデビュー以来数々の名曲を世に送り続け、昨年も宮崎駿監督作品『風立ちぬ』に「ひこうき雲」が主題歌として起用されるなど、日のポップ史における「生ける伝説」と呼ぶべきシンガーソングライター、ユーミンこと松任谷由実の楽曲に迫る。(編集部) 参考:モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析 作曲家には多かれ少なかれ、その人の型や癖があります。例えば以前このコラムで扱ったaikoさんや桑田佳祐さんの楽曲は誰が歌っても彼らの曲とわかるような特徴があります。そういう意味では、ユーミンの楽曲にはアクの強さはありません。しかしユーミンの繊細で情緒豊かな曲世界が「ユーミンにしかできない」オリジナリティを持っている

    ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析
  • スピッツのメロディはなぜ美しい? 現役ミュージシャンが名曲の構造を分析

    東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回は1995年に「ロビンソン」でブレイクを果たし、以来20年近くに渡って多くのリスナーに厚い支持を受け続けているロックバンド、スピッツの楽曲を読み解く。(編集部) 参考1:モーニング娘。楽曲の進化史ーーメロディとリズムを自在に操る、つんく♂の作曲法を分析 参考2:ユーミンのメロディはなぜ美しく響くのか 現役ミュージシャンが“和音進行”を分析 参考3:小室哲哉はJPOPのリズムをどう変えたか 現役ミュージシャンが「TKサウンド」を分析 ひとつのフレーズの中で大きく動くメロディ 日でも屈指のメロディメイカーとして知られる草野マサムネさんの楽曲を分析をするならば、やはりメロディを中心に解説していくのがいいでしょう。その特徴はまず、ラインの起伏が大きいこ

    スピッツのメロディはなぜ美しい? 現役ミュージシャンが名曲の構造を分析
  • BUMP OF CHICKENの曲はなぜ感情を揺さぶる? ボーカルの特性と楽曲の構造から分析

    東京を拠点に活動するバンド、トレモロイドのシンセサイザー・小林郁太氏が、人気ミュージシャンの楽曲がどのように作られているかを分析する当コラム。今回は、先日東京ドームで公演を行うなど、日音楽シーンを牽引するロックバンドのひとつ、BUMP OF CHICKENの楽曲を読み解く。(編集部) BUMP OF CHICKENの曲といえば「知的でありつつ感情を深く揺さぶる」という印象が思い浮かびます。もちろん藤原さんの歌詞や声質によるところも大きいと思いますが、純粋に音楽的な見地から、BUMP OF CHICKENの「知的なエモさ」を紐解けないか。今回はそれをテーマに分析します。 アクセントを2つ持つ歌声 「声が素敵」というのはもちろんですが、藤原さんのボーカルについてもう少し掘り下げて考えます。 彼の歌唱法は独特です。初音ミクが参加している『ray』を聴いて2人のパートを比較するとわかりやすいで

    BUMP OF CHICKENの曲はなぜ感情を揺さぶる? ボーカルの特性と楽曲の構造から分析
  • アヴィーチー、プロディジーらが“音作りの方法”を解説 傑作ビートメイキング映像まとめ

    インターネットを通じて、個人の技術・アイデアを多くの人達と共有し、新しいモノを生み出していこうという機運が日でも高まっている昨今。こうした動きは音楽、特にダンスミュージックやヒップホップなどのジャンルにおいても盛んである。 今回、ご紹介する「ビートメイキングビデオ」と呼ばれる一連の映像作品群は、トラック制作の過程をシェアすることにより、ビギナーがそこから制作方法を学ぶことができるだけではなく、各制作者独自の手法を視覚的にも楽しめるもので、インターネットの発達以降、ひとつの映像文化として根付いてきた。 「あの音はこんな風に作っていたのか!」と目からうろこ、音楽好きならきっとタメになるチュートリアル系ビートメイキング・ムービーの傑作を観てみよう。 1時間にも及ぶアヴィーチーのEDM講座 今年の10月、遂に初来日を果たすEDM界一の人気プロデューサーアヴィーチー。そのポップセンス溢れるダンスサ

    アヴィーチー、プロディジーらが“音作りの方法”を解説 傑作ビートメイキング映像まとめ