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ブックマーク / db.10plus1.jp (4)

  • なぜ音楽について語りたがるのか?──音楽の倫理学に向けて | 増田聡

    なぜ音楽について語りたがるのか?──音楽の倫理学に向けて | 増田聡 Why Do You Want to Talk about Music ? : Toward Ethics of Music | Satoshi Masuda 誕生から約一世紀半にわたる音楽学の歴史は、テクスト中心主義からコンテクスト主義へのゆるやかな移行の歴史として描くことができる。人文学の一分科としての音楽学が確立されたのは一九世紀後期のドイツでのことであるが、そこでは国民国家イデオロギーを底流としつつ、当時世界に君臨していたドイツ芸術音楽を中心とするヨーロッパ音楽を主な対象に、優れた音楽作品「それ自体」の来歴を実証的に後づけ、その構造を「客観的」に構造分析する作業が学科の中核をなしていた。いわゆる歴史音楽学=音楽史学と、音楽理論の二つが音楽研究の中心的なディシプリンであったわけだ。しかし一方で、「諸民族の音楽の比

    なぜ音楽について語りたがるのか?──音楽の倫理学に向けて | 増田聡
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2014/04/13
    やめろ。“それは単に、アーティスト(送り手)あるいはファン(受け手)いずれかの「なり損ね」でしかない言説であって、〔後略〕”
  • だれが謳った音階理論?──小泉文夫の歌謡曲論、その後 | 増田聡

    だれが謳った音階理論?──小泉文夫の歌謡曲論、その後 | 増田聡 Who Sings the Theory of the Musical Scale?: Fumio Koizumi's Study of Japanese Popular Music, and the Sequel | Satoshi Masuda 音楽批評に対して知的に興奮させられることは極めて少ない。他の表象文化諸分野における批評の現状と比べるとそれは明白であろう。その原因はおそらく、音楽への学的な分析アプローチの主流が未だに形式主義的美学(その最も洗練された形態としてのシェンカー理論は、アメリカではほぼ自然科学同様に受容されている)に依存していることと、消費文化のロマン主義的なエートスを背景にした「作者への欲望」の自堕落な蔓延によるものだろう。 これは批評対象の高尚さ/低俗さの別を問わない。クラシック批評もポップ批評も

    だれが謳った音階理論?──小泉文夫の歌謡曲論、その後 | 増田聡
    quasimoto_san
    quasimoto_san 2013/06/17
    ぐのしーが拾ってきた。
  • 歌の意味とはなにか?──声・歌・歌詞の意味論に向けて | 増田聡

    歌の意味とはなにか?──声・歌・歌詞の意味論に向けて | 増田聡 What is A Meaning of Song? : Toward Semantics of Voices, Songs, and the Lyrics | Satoshi Masuda 『AERA』誌の記者(当時)である鳥賀陽弘道と、日人ロック・ミュージシャンのボニーピンクのあいだに起こった「論争」(というにはあまりにも一方的な、烏賀陽の「言い負かし」に終わったが)から話を始めよう。二〇〇〇年六月、『別冊宝島・音楽誌が書かないJポップ批評』誌(第七号)にて、烏賀陽は「Jポップ英検ランキング」と題し、Jポップに散見される英語詞表現の語法の誤りについて挑発的な論評を行なった。これに対し、当該記事のなかで批判を受けたボニーピンクが『Jポップ批評』第八号に反論を寄稿、さらに烏賀陽も追加論考を同号に掲載(ただし、烏賀陽はボニー

    歌の意味とはなにか?──声・歌・歌詞の意味論に向けて | 増田聡
  • 音楽ジャンルとは何か?──サウンド・概念・権力のトポロジー | 増田聡

    音楽ジャンルとは何か?──サウンド・概念・権力のトポロジー | 増田聡 What is Musical Genre?: The Topology of Sounds, Concepts, and Power | Satoshi Masuda ポップ・ミュージックの領域で「ジャンルを越える」という宣言はすでにクリシェとしてしか機能しない。「オレたちの音楽にジャンルは関係ないぜ」と主張することは、その実践の卓越化を彼らが志向している証──誰もがそのように主張するが故に、卓越化の「資格」のようなものとしてしか機能しないのだが──として受け取られる。「ジャンルを越える」というクリシェの存在が当のジャンル自体を特徴づけるという再帰性ゆえに、ロックやポップの諸ジャンルはモダニズムと無縁なままモダニズムを演じることが出来るのだが、それはまた別の話である(要するに彼らは、資主義の揺籃の中で無自覚なポスト

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