個人の怒りが空気を変えた#MeTooやLGBTの動き——武田さんの論じる空気や気配について考えると、無力感に打ちひしがれそうになります。ただ、#MeTooやLGBTのムーブメントなど、個人が声をあげて社会が変わってきたという感触もあります。 そうですね、#MeTooは個人の力で社会を動かしました。 ジャーナリスト・山口敬之氏からレイプされたと告発した伊藤詩織さんや福田淳一前財務次官からのセクハラを告発したテレビ朝日記者などの動きによって、世にはびこるセクハラがやりにくくなってきたことは間違いないと思います。 それでもまだ「おやおや、これもセクハラになっちゃうのかな?」と半笑いで過ごす下品な連中が残っていますが、彼らは確実にこれまで通りのセクハラがやりづらくなっている。ビビっている。どんどんビビらせればいいのです。 女性の役割があまりに旧態依然としているCMについてなどは、SNSから勃発する