インタビューに答える志位委員長。「天皇を過度に礼賛する状況は国民主権の原則を弱め、権力者にとって都合がいい」と警鐘を鳴らす/3日、東京都渋谷区の党本部で(撮影/写真部・片山菜緒子)この記事の写真をすべて見る 日本共産党が、前回は反対した国会による天皇陛下即位への賀詞決議に賛成した。 かつての天皇制反対から「変節」したのか。志位和夫委員長に聞いた。 * * * ──5月9日の衆議院本会議、それに続く同15日参議院本会議で、日本共産党は天皇陛下の即位に祝意を示す賀詞決議に賛成しました。かつては天皇制に反対だった共産党が「変節」したと指摘する声もあります。 それは全くあたりません。私たちは日本国憲法と、党の綱領に照らし合わせて、決議の文言を一つ一つ吟味し、対応を決めてきました。 2004年に改定された綱領では、それまであった「君主制の廃止」の課題を削除しました。現在は、天皇に関する部分を含め