野田首相(民主党代表)は19日夕、自民党の安倍総裁、公明党の山口代表と国会内で党首会談を行った。 「近いうち」に行うとした衆院解散について、首相は具体的な時期を示さなかったのに対し、安倍、山口両氏は解散時期の明示を主張、会談は物別れに終わった。党首会談後、政府・民主党は、29日に臨時国会を召集する方針を決めたが、自公両党は反発を強めており、野田政権の国会運営は極めて厳しいものになりそうだ。 3氏の会談は初めてで、約40分間行われた。3党の幹事長も同席した。 会談で首相は、8月に谷垣禎一・前自民党総裁、山口氏と合意した「近いうち」の衆院解散について、「大変重たい確認事項であり、責任は十分自覚している」と述べた。「だらだらと政権の延命を図るつもりはない。条件が整えば、きちっと自分の判断をしたい」とも強調した。 首相は、「近いうち(解散)を判断するための三つの環境整備」として、〈1〉赤字国債発行