平成元年には世界の時価総額トップ10をほぼ占拠していた日本企業も、今では最高位のトヨタですら30位圏外だ。存在感が薄れる日本企業が再び躍進する鍵は、マネジャーとリーダーの違いにある。そう説くのは、『 世界のマネジャーは、成果を出すために何をしているのか? 』の著者、井上大輔氏だ。その真意を全2回の特別寄稿でお届けする。 ある日突然無能化するマネジャーの出世頭リーダーは「指導者」としてビジョンを示す会社のトップ。マネジャーは「管理者」として現場を取り仕切る中間管理職。ただし、係長や課長にリーダーシップが求められることも時にはあり、経営者は会社全体の管理者として(広義の)マネジャーと呼ばれることもある。 前編記事の内容を整理するとこうなりますが、確かにこう入り組んでいては、ただでさえ外来語であるリーダーとマネジャーが日本でごっちゃになってしまうのも無理はありません。 しかし、無理はないからとい