【はじめに】 この稿では、いわゆる「ヘヴィ・メタルの様式美」から大きく外れた、高度で個性的なメタルについて紹介しています。 (各バンドについて詳述すると長くなるので、それは別の記事に分けます。) 「ヘヴィ・メタル」というと、80年代初期に音楽メディアなどによって付けられた印象の名残から「ワンパターンで変化のない音楽」というイメージがありますが、実際は全くそんなことはありません。 ある種の硬く肉厚な音作り(特にギターやドラムスの質感)さえ備えていれば、どんな音楽性であっても「メタル」扱いされるものになり得ます。実際、「メタル」シーンで語られる音楽の中には、ハードコアパンク寄りの躍動感を持つ(体を突き動かす)ものから、アンビエントに流れていく瞑想向きの(フィジカルには殆ど作用しないがメンタルに効く)ものまで、ありとあらゆるスタイルのものが存在します。 そういう意味で、「メタル」シーン(特に'9
![プログレッシヴ・アンダーグラウンド・メタルのめくるめく世界](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)