なぜかはわからない。 ともかく80年代初頭にアメリカからやってきたRPGという概念を、日本のゲームの作り手は80年代終わり~90年代初頭にプレイヤーを主人公とする基本的には一本道の物語を語るゲームと咀嚼して、いわゆるJRPGと言われるものを確立した。これは自分がプロになった80年代末から90年代初頭にみんなが目指していたメジャーな流れ(自分ももちろんその一人だった)なので、少なくとも大ずれではないと思う。 だから僕のJRPGの定義は「一本のストーリーをRPGメカニクスを使って、プレイヤーに語るゲーム」だ。 ところでJRPGという単語は、揶揄する言葉として登場したわけだけど、まあ「日本のRPGによくある要素を色濃く持った」という意味を説明するうえではとても便利な単語なので、この文章では肯定的な意味で使っておきたい。 ではJRPGの方向を決定づけた作品はなんですか? つまりRPGに「J」をつけ