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ブックマーク / note.com/shibataism (9)

  • PayPalから学ぶ個人間送金ビジネスの稼ぎ方|決算が読めるようになるノート

    今日のnoteは引き続きFinTechシリーズということでPayPalを取り上げたいと思います。 PayPalといえば昔からある個人間送金のサービスですが、スマホ対応だけではなくそれ以外の打ち手も非常に見事で、まさに隙がないと言える存在かと思います。 日でも最近話題になっている個人間送金に近いサービスがいくつか出てきていますが、PayPalがどのようにして個人間送金ビジネスから始まり、お金を稼いでいるのかというのを少し明らかにしてみたいと思います。 はじめに2016年10月から12月期の決算を見てみます。 ■PayPal Q4-16 and Full Year 2016 Investor Update (2017年1月26日発表) 四半期での取扱高は$99B(約9.9兆円、YoY+25%)、売上が約$3B(約3,000億円、YoY+19%)と非常に好調でした。 アクティブなアカウント数が

    PayPalから学ぶ個人間送金ビジネスの稼ぎ方|決算が読めるようになるノート
  • ソフトバンク・ヤフージャパンは、強気な交渉で米ヤフー買収から自ら降りていた件|決算が読めるようになるノート

    ご存知の通り、米ヤフーの業が米国で最大の携帯キャリアベライゾンに買収されることになりました。 正確には、取締役会としてこの売却を決議し、株主に対して「推薦」しているという状況です。このくらい大きな買収の場合、取締役会は交渉の経緯を株主に対して説明し、この売却が株主利益に最も叶うものだ、ということを説明する義務があります。それを説明するProxy Statementが出ました。 この中で、どういった会社とどのような交渉をしていたのか、というのが詳しく出ています。何とソフトバンク・ヤフージャパン連合も買収提案をしており、彼らが自ら交渉を降りたということも明らかになっています。詳しく見ていきましょう。 おさらい: 米ヤフーはなぜ業を切り離す必要があったのか?まずおさらいですが、そもそもなぜこの買収が起こったのか、というのを見てみましょう。 p35から始まる「Background of the

    ソフトバンク・ヤフージャパンは、強気な交渉で米ヤフー買収から自ら降りていた件|決算が読めるようになるノート
  • 内乱にも関わらず絶好調のクックパッドに潜む3つのリスク要因とは|決算が読めるようになるノート

    今日は、内乱(?)があったクックパッドの2016年4-6月期の決算を見てみます。 内乱にも関わらず、YoY +44.3%の成長を維持一部報道には、幹部社員が大量離脱したためサービス運営が困難、という報道もありましたが、実際に決算がどうなっているのかを見てみたいと思います。 売上が89.1億円(YoY +44.3%)、営業利益が41.3億円(YoY +57.6%)とこれまでの急ペースでの成長が続いています。 レシピサービスの売上内訳を見てみると、会員事業・広告事業共に、急成長が続いており、内乱が全く業績に影響していません。 クックパッドは、既にブランドが確立されているだけではなく、ネットワーク外部性が非常に強いサービスであるため、担当する社員が変わったくらいでは(短期的には)びくともしないレベルのサービスになっている、とも言えるでしょう。 実際に決算の質疑応答では、 【Q11】 マスコミが面

    内乱にも関わらず絶好調のクックパッドに潜む3つのリスク要因とは|決算が読めるようになるノート
  • 報酬を株式でもらったことありますか? シリコンバレーの上場企業は、なぜ株式で報酬を支払うのか?|決算が読めるようになるノート

    前回の「Google・Facebookの経営陣になるといくら位の報酬がもらえるのか?」の続編です。 前回のまとめを再掲すると、 ・経営陣への報酬は、1) 給与、2) ボーナス、3) 株式報酬、4) その他の4つに大分できる。 ・1) 給与、2) ボーナスの合計は通常1億円程度で、それ以外は、3) 株式報酬。3) 株式報酬の割合が圧倒的に大きくなる。ということでした。今回は、「シリコンバレーの上場企業は、なぜ株式で報酬を支払うのか?」という点を考えてみたいと思います。 株式報酬とは何か?株式報酬とは、文字通り(生の)株式を報酬の一部として支給するものです。ただし、株式を一度に全部付与するのではなく、Vestingと呼ばれる形で、(通常)4年間に渡って、徐々に売却できる権利が付与されます。 例えば、2015年に400株が付与され、Vesting ScheduleがQuartlyで4年間に渡ると

    報酬を株式でもらったことありますか? シリコンバレーの上場企業は、なぜ株式で報酬を支払うのか?|決算が読めるようになるノート
    raimon49
    raimon49 2016/04/28
    >このCEOのおかげで、0.02%/年ずつ株価が上がると株主が納得できるなら、CEOに対して、毎年0.02%分の株式を与え続けることは、経済的には合理性があるということです。
  • SaaSの王者・Salesforceの6つの「ここが凄い」|決算が読めるようになるノート

    今日は、SaaSビジネスの話です。SaaSとは、Software As A Serviceの略で、クラウド上のソフトウェアをサービスとして提供する形です。一昔前はASP(Application Service Provider)とも言われていました。一般的に、月額課金や年額課金などの継続課金で提供される場合が多いです。 このSaaSビジネスというのは比較的最近始まったビジネスなのですが、その「王者」と呼ぶべき(と個人的には思う)Salesforceについて見てみたいと思います。 Saleceforceとはクラウド上で、CRM(Customer Relationship Management、顧客管理)のためのソフトウェアを提供する会社で、上場ティッカーはCRMです。(すごいティッカー名ですね。)SaaSビジネスの開拓者でもあり、世界最大級のSaaSビジネスです。 直近の決算では、「セールス

    SaaSの王者・Salesforceの6つの「ここが凄い」|決算が読めるようになるノート
    raimon49
    raimon49 2016/03/29
    営業とM&Aへの投資が成長エンジンな会社。
  • LINEモバイルはどの程度儲かるのか(1) MVNOの1ユーザーあたりの売上いえますか?|決算が読めるようになるノート

    先週、LINEが今年の夏にもMVNO事業に参入する、というニュースが出ました。主なポイントは、以下の通りです。 ・月額500円から ・LINEのサービス(メッセンジャー、通話、音楽)はデータ通信量にカウントせず ・Facebook、Twitterに関しても通信料を無料にする予定そこで今週は2回に分けて、MVNOビジネスを見てみたいと思います。今日は1回目で「MVNOの1ユーザーあたりの売上(ARPU)」に関してです。 MVNOとは?MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator」、日語では「仮想移動体サービス事業者」のことで、携帯電話回線などの無線通信基盤を他の通信事業者から借り受けて提供する企業のことを言います。 この図が分かりやすいかと思いますが、左側が通信キャリア(NTTドコモ、KDDI/au、ソフトバンク)で、彼らが持つ通信インフラを、右側のエンドユ

    LINEモバイルはどの程度儲かるのか(1) MVNOの1ユーザーあたりの売上いえますか?|決算が読めるようになるノート
  • 米ヤフーが買い手を募集中 -「嫁・婿入り前の最後のお色直し」か|決算が読めるようになるノート

    7目です。遂にこの日が来てしまいました。「One of the most powerful Internet companies is officially for sale」という記事で出ているように、米ヤフーが、業のネット事業の売却先を探している、とのことです。 ノートでは、あまりネガティブなことは書かないようにしているつもりですが、この一件だけはインパクトがある上に、学べることも多いので、書いておこうと思います。 ちなみに、参考までに、米ヤフーは、特にここ10年間くらい非常に苦難続きの会社でした(未だに成長を続ける日のヤフーとは正反対です)。 米ヤフーの売上・利益 はじめに2015年10−12月期の決算で発表された、売上推移ですが、四半期あたり$1B強くらいの売上がありますが、ほとんど成長していません。 次に、EBITDA(償却前の営業利益)ですが、こちらも四半期あたり$20

    米ヤフーが買い手を募集中 -「嫁・婿入り前の最後のお色直し」か|決算が読めるようになるノート
    raimon49
    raimon49 2016/02/23
    >要は、「ネット(特にテクノロジー)のことが良く分からないおっさん・おばさん」をCEOにしても上手くいかないよ / とても分かり易い。Twitter社も成功例とされるGoogle/Facebookと違ってCEO選びがグダグダなイメージある。
  • 新生ヤフーショッピングはどのくらい儲かるのか?|決算が読めるようになるノート

    ヤフーの2015年10-12月決算に関しては、既に書きましたが、その中で「ショッピング事業はどうやって稼ぐのか?当に儲かるのか?というものかと思いますが、これに関しては、答えが見え始めています。」と書きました。 そもそも、ヤフーショッピングが、「Eコマース革命」と称して、出店料、売上手数料を無料化した時以来、ずっとこの「戦略」スライドを使っています。要は、こういうことです。 出店料、売上手数料を無料化 => ストア数↑・商品数↑ => 競争激化 = 売り場が魅力的になる => 購入者数↑・流通総額↑ => 広告出稿↑ つまり、最終的には、EC店舗が出稿する広告で稼ぐ、ということですね。これは非常に分かりやすいストーリだと思いますが、一体どのくらい稼げるのか、という視点で少し詳しく見てみたいと思います。 ECモールの3つの収益源少し話がそれますが、ECモール(B2B2C型・C2C型=フリマ

    新生ヤフーショッピングはどのくらい儲かるのか?|決算が読めるようになるノート
  • AmazonのEC事業とクラウド事業の利益率いえますか?|決算が読めるようになるノート

    noteで2回目の投稿です。1目はたくさんの方に読んでいただいたみたいで、無料記事にしたにも関わらず、複数の方から「サポート(=投げ銭・寄付)」いただきました。ありがとうございます。 さて、今日はAmazonの決算。報道では、米アマゾンの10━12月期、利益が予想大幅に下回る、などという報道になっていますが、もう少し質的なところを見てみようという試みです。 ところで皆さん、 AmazonのEC事業とクラウド事業の利益率いえますか?試験に出ます(嘘)。冗談はさておき、受験ではないので、記憶力勝負をしても仕方ないのですが、主要な事業の代表的な利益率を覚えておく、というのはいろいろな事業を行なう上で重要なことだと思っています。 余談ですが、Amazonの決算スライドは、当にやる気がないというか、パワーポイントを綺麗に作るという気が全くないのが凄いなぁと思います。(余談ですが、Amazon

    AmazonのEC事業とクラウド事業の利益率いえますか?|決算が読めるようになるノート
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