中野信子氏「日本人は、脳科学的に英語が下手」であった以下の部分。 中野: 脳内には「セロトニン」という神経伝達物質があって、これが十分にあると、安心感を覚え、やる気も出ます。このセロトニンの量を調節しているのが、セロトニントランスポーターというたんぱく質。神経線維の末端から出たセロトニンを再び細胞内に取り込む役割を担っています。この数が多いと、セロトニンをたくさん使い回せるので、気持ちが安定し、安心感が持てます。逆に少ないと不安傾向が高まります。 日本人は、このセロトニントランスポーターの数が少ない人の割合が世界で一番多い。つまり世界一、不安になりやすい民族なんです。 編集部: そうなんですね。反対に、セロトニントランスポーターの数が多い人の割合が世界一なのはどの国ですか。 中野: 現時点でデータのある国の中では、南アフリカです。自分の腕だけでのし上がらなければならないという環境からの圧力