「私の職場は保守的で、男女の古い価値観にとらわれていて働きにくい」といったメールを働く女性から時々いただく。そこには、掃除やお茶への期待という、古典的なキーワードが現代でもまだ登場する。 これらをひとくくりで女性差別というのは簡単だが、では、その女性差別主義者が職場にいたとして、彼らと共に働くことは不可能だろうか。私の答えは「可能です」だ。 だいたいが、自分も含めて古い価値観じゃない人ってどれくらいいるだろう。そして私の経験では、「僕は完璧に男女平等」と胸を張る男性の、なんと、一緒にいたくないタイプが多いことか。 どうやらその人物が古いか新しいかではなく、古かろうが新しかろうが、好きな上司は好きだし、嫌な奴は嫌だ、ということに尽きないだろうか。 私はタイプのまったく異なる二人の上司に仕えたことがある。上司といっても芸能界だから、メインタレントの男性とアシスタントの私という関係だったが。 ひ