厚生労働省は26日、09年度に65歳で厚生年金を受け取り始める場合、共働きや専業主婦など世帯の種類別に受給額を試算した結果を社会保障審議会年金部会に示した。厚労省が標準モデルとする専業主婦の世帯は、今の現役世代の手取り収入の5割を超す水準だが、共働きや単身男性の世帯は5割を切った。現役世代は共働きが半数を超え、厚労省のモデルは実情に合っていないとの指摘もある。 厚生年金の試算に用いる標準モデル世帯は「夫は平均的収入のサラリーマンで40年間勤務。年齢が同じ妻はずっと専業主婦」。厚労省はこのモデル世帯が受給し始める時点で、厚生年金に加入する現役世代の平均手取り収入(ボーナス込み)の5割を維持するとしている。 厚労省は2月にモデル世帯の試算結果を公表。今回、それ以外の5種類の世帯についても試算した。 モデル世帯は受給開始時に、現役世代の平均手取り月収の62.3%。 一方、モデル以外の世帯