「立体商標」として認められた「Yチェア」=カール・ハンセン&サンジャパン社提供 デンマークの家具デザイナー、ハンス・ウェグナー氏(故人)がデザインした著名なひじ掛けいす「Yチェア」について、知財高裁は29日、特許庁の審決を取り消し、「立体商標」と認める判決を言い渡した。 飯村敏明裁判長は、1950年の発売から、Y字形をした背もたれなど特徴的な形が変えられておらず、数多くの雑誌で「日本で最も多く売れた輸入椅子の一つ」と紹介されたことを指摘。「消費者は他の製品と区別できる」と判断した。 特許庁は「一般の消費者にはほとんど知られておらず、全国的に著名とはいえない」と主張していた。