ジーン・L.ブリアー『図書館倫理:サービス・アクセス・関心の対立・秘密性』川崎良孝, 久野和子, 桑原千幸, 福井祐介訳, 京都図書館情報学研究会, 2011. 米国における図書館員の倫理綱領と、それがもたらす問題について考察した書籍。情報への自由かつ公平なアクセスを図書館の役割とするという考えをベースに倫理基準が組み立てられており、倫理と専門職アイデンティティ、資料提供、資料選択、インターネットアクセス、プライヴァシーなどについて扱っている。問題事例を多く集めて議論を展開しており、図書館関係者には具体的でわかりやすく、面白いはずである。 ただし、ベースとなる考えを裏付けるような哲学的な議論は展開されていない。あとがきで“アメリカ図書館界をみると、実践を支える思想に関して、それに研究面でも、かなりの数の証明されていない、あるいは論拠が薄弱な「自明の理」や「通説」、それに「司書職の信念」があ
ビジネス成功に一役 秋田県立図書館、情報提供サービス 図書館が開発を支援した「もみがらエコボード」を使ったパソコン台 秋田県立図書館が、豊富な蔵書で調べたビジネス関連情報を県内企業に無料で提供するサービスを展開している。商品開発やブランド化を支援するのが狙い。依頼は年200~500件に上り、市場調査などの資金やノウハウを持たない中小企業から好評だ。 支援サービスは2001年、米国の図書館の同様の活動を参考に全国で初めて取り入れた。 企業から依頼を受けると、職員がビジネス関連本や新聞記事、百科事典などを調べ、情報提供や資料の紹介をする。自館で調べ切れない場合、全国の都道府県立や大学の図書館、国会図書館に照会する。県内の関係機関を紹介することもある。 能代市の建築会社「寿建築工房」は11年、コメのもみがらを使った建築材「もみがらエコボード」を開発する際、環境に優しい接着剤を調べてもらった
公立図書館の管理システムを甘く見てはいけない。このほど米テキサス州の10代の少年が、公立図書館で借りた参考書を返さなかったために刑務所行きを命じられてしまった。 まさかとは思うが、背表紙に3段式の小さな「図書ラベル」が貼られているような本があなたの部屋で見つかったら、母校の図書室から借りたものであろうと公立図書館から借りたものであろうと、その本をただちに返却すべき。良心や道徳心に従ってというのはもちろんだが、アメリカでは図書館の本を返却しなければ逮捕されて被告人として法廷に立ち、収監される可能性すらあるのだ。 3年前のこと、米テキサス州コッペラス・コーブ郡の公立図書館でジョリー・エンクという少年が本を借りた。本のタイトルは『GED試験対策学習ガイド』。米国教育協議会が監修している「GED (General Education Development=アメリカの高校卒業資格)」、日本でいう「
図書館総合展「"武雄市図書館"を検証する」全文(樋渡啓祐市長、糸賀雅児教授、CCC高橋聡さん、湯浅俊彦教授)−激論、進化する公立図書館か、公設民営のブックカフェか? オープンから半年で来館者数50万人を突破した佐賀県武雄市の。TSUTAYAで知られる「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC)を指定管理者とし、図書カードにTポイントカードを導入したり、スターバックスカフェを併設したりと、これまでの公立図書館のイメージを覆す図書館として注目を集めている。しかし、一方でその手法は図書館界から多くの批判も受けてきた。全国の図書館関係者が一堂に集うイベントでは10月30日、フォーラムを開催。武雄市の、武雄市図書館を担当するCCCプロジェクトリーダー、高橋聡さん、図書館政策や全国の図書館づくりに関わっている慶應義塾大学文学部の糸賀雅児教授をパネリストに、立命館大学文学部の湯浅俊彦教授をコーディネ
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