先の8/20に行われた湘南戦で、鹿島の金崎が途中交代させられた時に、石井監督に対して暴言を吐いたとされる件を問題にし、ハリルホジッチが代表から一時追放とした事で一気に炎上したこの話題。 その後、金崎が謝罪したという事でクラブからはお咎め無し、次の試合に先発復帰したのに対し、石井監督は心労のためダウンして試合を欠場、その後はある程度回復したとして復帰への意欲を見せるものの、鹿島の鈴木常務・強化部長は体調不良とはいえ現場を離れた責任から「(復帰しても)何もなかったということにはできない」と監督に対してのみ処分をほのめかした事で、さらに再炎上する事態になっています。 常識であれば、サッカークラブの監督とはピッチ上で全権を掌握する立場であり、その監督に対する暴言は欧州などでは相当な重罪とされ、数試合のベンチ外、下手をすると放出という処分に至る事は珍しくありません。だからこそハリルホジッチにとっては
「コンコン」 はい、次の患者さんどうぞ~。 お、えらく背の高い外人さんで。え~と、お名前は・・・ヴァ、ヴァイッド、ハリホレジッチさん? 違う、ハリルホジッチ? ああ、これはどうもすいません。 それにしても珍しいお名前ですね。どこの国のご出身で? あの内戦があったボスニア・ヘルツェゴビナですか、これは大変な苦労をされた事でしょう。 さてお見かけしたところ、どうも顔色が良くないようですが、今日はどうしましたか? なになに、自分の教え子が、練習では貴方の言った事を忠実に実行してくれるのに、いざ試合となると動きが硬くなって、てんでバラバラなプレイをしてしまうと。 そしてちゃんと試合に向けてスタミナを付ける練習をして来たのに、90分持たずに足が止まって走り負けるわけですか。ふむふむ。 相手は4-1-4-1でこちらが4-2-3-1、3の両サイドがワイドに張って、ボランチがって・・・あ~そこまで、貴方の
昨日行われたACLの開幕戦。昨シーズンは3冠を達成したガンバ大阪は、中国スーパーリーグ3位の広州富力にホームで0-2の敗戦といつもながらの残念な結果になってしまいました。 その試合結果を受けて、TwitterでつらつらとACLで日本が勝てない理由について書いたところ、思ったよりも長くなって反響もいただいたので、ブログのほうにまとめてみました。 Jリーグ勢のスロースターターぶりはここ最近の定番になってしまっており、ここから徐々に勝ち点を積み上げて何とかグループリーグ2位で決勝トーナメントに進出するも、ベスト16であっさり負けてしまうというのもパターンになってしまっております。 ブラジルW杯でも散々痛い目に遭いましたが、どうしても日本人選手は日頃からパスワークに固執した考えを持っているせいか、心理面での準備が出来ないままで試合にフワッと入ってしまい、相手がフィジカルとインテンシティを全面に出し
昨日は神戸のとあるイベントに出店していたために疲労と飲酒でフラフラになり、当然のように夜は爆睡。サッカーを見るどころではありませんでした。 てなわけで、今日発表になった「Jリーグへの実質的な外資参入を認める方針」というニュースについて一言。 マスコミの記事では、いきなりJリーグがチェルシーやマンチェスター・シティにように大富豪が大挙して乗っ取りに来るイメージを書いてますが、欧州のビッグクラブが投資の対象になっているのは全てUEFAチャンピオンズリーグ、イングランドプレミアリーグのためであり、それに縁のないリーグやクラブには鼻も引っ掛けてもらえないのが現状です。 過去の欧州リーグのようにマネーロンダリングの材料に出来そうならばともかく、Jリーグもファイナンシャル・フェアプレーは重視しているのでそうそう黒い金を使うわけにも行かず、そうなると純粋にマーケットとして投資対象に見てもらえるかどうかが
徹底したゼロトップ・ポゼッションサッカー、スタメンローテーションを貫き、2011年のU-17W杯ではベスト8に進出するなど目覚ましい成績を上げてきた吉武監督率いるU-16日本代表は、2015年のU-17W杯出場権をかけたアジア予選で韓国に敗れ、日本は5大会ぶりに不出場が決まってしまった。 もちろんそれ自体はバッドニュースではあるんだけど、個人的な感想だけで言えば少しほっとした部分があったりする。その理由は、「日本らしいコンセプト」を追求する事の愚かしさである。 ここ数年の日本サッカー界では、スペイン代表とバルサの快進撃によって、体格が似ている日本は彼らのようなポゼッションサッカーこそが日本の進むべき道であるとの大号令がかけられ、吉武ジャパンとなでしこジャパンの活躍、コンフェデとオランダ・ベルギー遠征でのザックジャパンの健闘によって、その傾向はますます正義だと定義づけられて来た。 ところがそ
日本が早々に敗退してしまったがブラジルワールドカップはもちろんまだまだ続き、今晩からはいよいよベスト8の対戦が始まる。 結果的にはコスタリカを除けばアフリカ勢やダークホースなチームは全て敗退してしまったが、ベスト16の試合はどれも今大会の”自分たちのサッカー”日本がノコノコ入って来ても一発で蹴りだされてしまいそうなぐらい、互いに戦う姿勢が充満した熱い試合だった。 今大会は時差や気候等の環境的なマイナス面があったとはいえ、明らかにアフリカ勢や北中米勢の力が向上しており、南アフリカ大会でいったんは躍進したと思われたアジア勢は、逆に彼らに抜かれてしまった感がある。このままでは次回ロシア大会でも結果が出せず、いよいよ出場国数の削減が現実化してしまうかもしれない。 そんな暗澹たる気分の中、チーム以上にお友達集団なJFAは喉元過ぎれば熱さを忘れるとばかりに新監督人事に余念が無く、「アギーレって言っちゃ
ビッククラブに在籍する攻撃選手を抱えて過去大会で最高の成績を目論んだ日本代表だったが、いざ蓋を開けてみればドイツ大会と変わらぬ勝ち点1、グループ最下位での敗退と、完全に日本の期待を裏切る結果に終わってしまった。 そして昨晩にザッケローニ監督の退任が発表され、これでザックジャパンの4年間は終了する事になった。 W杯で失敗した原因にはいろいろな理由が考えられるのだが、最も大きなポイントはW杯に臨む上での大きな戦略面の失敗にあったのではないかと思っている。 所詮は「自分たちの自分たち」 今大会で良くも悪くもキーワードとなってしまったのが「自分たちのサッカー」。つまり、リアクションではなくて自分からリスクをかけて高い位置から攻撃を仕掛け、人とボールが早く動いてゴールに迫るスタイルなのだが、結果的にそのサッカーが出来た時間はコートジボワール戦の前半20分間と、コロンビア戦の前半45分のみで、その他の
もうグループリーグ突破にはコロンビアに対して勝つしかなかった日本だったが、前半から8人のメンバーを変えて来たコロンビアを攻め立てながらも、最後は突き放されて1-4の敗戦。そして裏の試合ではギリシャがコートジボワールに勝って2位に浮上、日本のワールドカップはグループリーグ最下位で終える事となった。 もとから、カウンターが得意で個人打開力のあるコロンビアに対しては日本のチームカラー的に苦手な相手だと分かっていたし、ピッチも気候も日本には明らかに合っていない。そういう相手に最初から飛ばして果敢な攻撃を仕掛けていけば、最後はガス欠でやられるだろうという予測は十分出来ていた。 それだけに、今野の軽率なスライディングによってPKを与えてしまった事と、香川と大久保にあったビッグチャンスを決められなかった事が痛かった。そのモメンタムが切り替えられるきっかけを自らつかめなかった時点で負けは必然だったように思
グループAではメキシコがクロアチアに快勝して6大会連続の決勝トーナメント進出を決めたことで、またぞろメキシコに倣えとの羨望の声が渦巻いているが、どちらかと言うと戦略・戦術指向である私のようなサッカーファンにとっては、アメリカ代表こそ畏敬の念を抱く存在だと言える。 アメリカ本国では、MLSは4大プロスポーツの影に隠れたマイナースポーツという扱いであり、メキシコ代表のような目を引くスター選手もいないのに、7大会連続でワールドカップに出場、そのうち3大会で決勝トーナメント進出を果たし、今大会もそれは濃厚という見事な安定感。 監督が誰になろうとサッカーの方向性は全く同じで、どこが相手であっても4バックのゾーンディフェンスを敷いて果敢に高い位置からプレッシングを仕掛け、バイタルでシュートコースが開けば躊躇なくミドルシュートを仕掛けて来る。ミドル級のボクサーがガードの上から重いボディブローを叩き込んで
2連敗に終わった欧州遠征から3日が経ち、その間あちこちの言説を見て回っていたのだけど、ザックが無能だとか選手任せだとか、Jリーグで結果を出している選手を選んでないだとか、そんで更迭すれば万事解決みたいな短絡的な意見ばかりで本当にげんなりしてしまう。 ザックジャパンが直面している根本的な原因については、ベラルーシ戦の後に何となく思い浮かんでいたのだけど、書きだすと長くなる話なのであえてそこまで突っ込んではいなかった。でもその辺の言及をしている意見を今までほとんど見なかったので、ここらでちょっとまとめて書いてみる事にする。 端的に言うなら、今のザックジャパンは「太陽が見えなくなってしまっている状態」なのではないかと思っている。 太陽とは、これまで築き上げてきたザックジャパンのサッカーの根幹をなす部分である、遠藤-本田-香川のラインを意味する。遠藤の試合の流れを読む能力、本田のキープとキックのパ
前田の先制点は、実に前半18分までに6本目を数えたCKから生まれた。 ヨルダン戦の展望で、日本はサイドの高い位置に基点を作って、ヨルダンの守備をPAの中まで下げさせてから崩すのが良いと書いたが、全くその通りのプランを遂行し、その通りに大勝して見せたわけで、ザックとしても申し分ない戦いだったのは間違いない。 ただ、さすがにザックは一流のプロ監督だなと思った事は、単にサイド攻撃で相手のラインを下げさせるだけでなく、そこからボールを下げた時にDFラインがPAの外側まで上がろうとするところを、さらに裏を突く攻撃でズタズタにしてしまったところだ。 ヨルダンは、攻撃時は2トップで守備時は4-1-4-1になって日本にバイタルを使わせない狙いで入り、序盤は厳しい当たりと攻撃への素早い切り替えで日本にペースを握らせなかったが、その勢いもたったの10分ほどしか続かなかった。 4-1-4の部分で2ラインを作るの
昨日は、当然ながらJリーグは無いし、海外組の試合も珍しく日曜日に集中してしまったので、夜は自転車レースのミラノ-サンレモを見ていました。 すると、イタリアのファルネーゼヴィーニ・ネーリチームに所属する日本の宮澤崇史選手が、レース開始10kmから200kmもの間、逃げで頑張っていたと言うではありませんか。 残念ながら、放送開始の時間までに彼は集団に吸収されてしまったのですが、その後もレース終盤で追走集団の先頭を走ってアシストをする姿を見せるなど、非常に立派な働き振りで見ている人を元気づける走りだったと思います。 最近はサッカーに限らず、自転車でも新城選手や別府選手など、欧州で活躍している選手が増えつつありますが、その要因としては関係者やスポンサードしている企業の力によるところが大きいのは言うまでもないとして、個人的にはスカパーなどでいろんなライブ映像が見られるようになった事が意外と重要なので
デンマーク戦は5時半ぐらいに起きて録画を見ようかと思ったら、遠足前の小学生のように試合開始時間にバッチリ目が覚めてしまい(笑)当然今日は寝不足で、今晩23時からの試合も見たいので昼休みに昼寝しようかと思ったのですが、ついネットサーフィンをしてしまって午後の睡魔と闘う羽目になっている今日この頃です。 ポルトガル対ブラジルを生で見たいんだけど、絶対寝てしまうよなあ・・・(苦笑) で、ふと休み時間にメールを見ると、ソラピスさんから質問が来ていたので返答してみます。 デンマーク戦を見ていてふと思ったのですが、今の日本て、スパレッティ・ローマのゼロトップシステムの良かった頃に化ける可能性がありませんかね? デ・ロッシ、ペッロッタ、カッセッティ、タッデイ、…。本田はトッティ程のボディコンタクトはしないかな…。 別になんの斬新な主張もないのですが、蹴閑ガゼッタさんがこれをネタに何か書いてくださったら面白
1対1で勝負する意識、フィジカルの強さ、寄せの早さ、当たりの厳しさ、攻守の切り替え、戦術の浸透度、コンディション、およそ全ての項目について韓国に完敗だったね。もっとも、韓国もパクチソンは別格としてもそれ以外の選手の出来は決して良くなかったんだけど。 もともと、チビッ子サッカーでとりあえずは小さくチマチマとまとまっていた日本が、韓国とセルビアに大敗していきなり「個の力だ!」と本田や稲本、森本を呼んでみたのはいいけれど、彼らのサッカー観とそれまでのチーム作りに明らかな齟齬が生じ、おまけにチビッ子サッカーの根幹を担っていた遠藤と中村のコンディションが最悪で、もはやチームとしての統一性も何もあったものではないバラバラサッカーになってしまいました、といったところだろう。 日本が、もともと世界に比べれば個の能力が低いから、「岡田監督のコンセプトは間違ってない、そういう奇策で対抗しなければ、日本は勝てな
この試合を余計な試合だと言ってる人もいるが、個人的にはある意味ポジティブに捉える事が出来た試合だったように思う。 それは今までの、チビッ子が狭いスペースでゴチャゴチャとパスを回して手数と時間をかけ、最後にSBがクロスを上げるも守備を整えた相手に跳ね返され、全員が攻め上がったところでカウンター一発かセットプレイでやられる「コンセプト縛りサッカー」から解放され、ある程度ポジションバランスを整えながら長いパスを交えて攻める「普通のサッカー」をやっていた事にある。 その原因は、クラブで日ごろから普通のサッカーをやっている欧州組が加わり、かつ選手の集合からすぐに試合があったために岡ちゃんが「コンセプト」を徹底させる時間が無かった事、そして激しいポジションチェンジとプレスが出来るほど欧州組にスタミナが無かった事だろう。 欧州組のコモンセンスとコンビネーションが主体の戦術と言えば、まさしくジーコジャパン
とりあえず相手がどうこうよりも欧州組、特に本田に注目が集まっているバーレーン戦ですが、W杯への道のりと言う点では重要な試合になったと思いますね。 東アジア選手権で散々な内容と結果に終わってしまった事で、岡田監督的には何が何でもこの試合で快勝して、世間へのアピールはもちろんの事、チームの自信を回復させると共に、選手に対する自分の求心力を取り戻す事が必要になって来ているはずです。 チームコンセプトにそぐわないという事で、今までは中村のサブとしてでしか位置づけられていなかった本田をFWとして起用するところに、岡ちゃんの得点と勝利に対する渇望が現れていると見ていいでしょう。 そして、この試合でこのメンバーが結果を出せば、これがかなりの高い確率でW杯本番でのスタメンになる可能性が高くなると思います。バーレーンが若手主体のメンバー、それも来日した次の日の試合と来れば、日本が勝つのは海外組うんぬんは関係
東アジア選手権の結果を受けて岡ちゃんの解任機運が高まる中で、ヒディンク監督がロシアとの契約を延長しないとのニュースが入り、Twitter(私もあんまりサッカー話してないですが一応やってます(笑))などでも喧々囂々の話題が繰り広げられてましたが、結局トルコ代表監督に決まったようですね。 韓国を見ても分かるとおり、ヒディンクはあまりに際立った勝負師であるがゆえに、その後のチーム成績がヒディンク時代に比べると見劣りする結果になりやすく、それゆえに「後にはぺんぺん草も生えない」だとか「最後の劇薬」などと言われ、日本には来ないほうがいいという意見もかなりあるようです。 が、個人的には、岡田ジャパンがここまで来てしまったのなら、韓国の後釜でシャクではあるけど来て欲しかったな、というのが正直なところです。 日本の携帯市場は、とにかく高機能を求める日本人の嗜好に合わせ続けてきた結果、ほどほどの機能でとにか
いやはや、今は世界中どこを見渡してみても、オバマオバマ一色ですなあ。 経済状況が地に落ちたとは言え、やはり世界で最も大きな影響力を持つ国は依然としてアメリカであり、そこに変革の旗手として初の黒人大統領が生まれたのだから、世間の全てが注目するのも当たり前なんですけどね。 それにしても羨ましいのは、その大統領の就任式演説でオバマが話した内容に、まずアメリカの現状とそれに対する具体的な政策が前面に押し出されているところです。 これが日本だと、麻生さんもそれなりに具体的な所信表明演説を行ってはいるのですが、既にその中身は世間から完全に忘れ去られ、今や漢字が読めないとか給付金がどうとか、派遣村がどうだとか、解散総選挙だとか枝葉末節の話しか聞こえて来ない状態ですからねえ・・・アメリカの全てがいいとはもちろん思いませんが、理念の国らしく考え方の全てが本質へと向いている点については敬服するしかありません。
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