寒いのに立春、暑いのに立秋――。中国伝来の二十四節気は、季節の移り変わりに彩りを添える言葉だが、ちょっと違和感を感じませんか? 日本気象協会は、新しい季節のことば作りを始める。言語学者や文化人、気象関係者らからなる専門委員会を設け、一般からも意見を募って検討する。2012年秋までに「日本版二十四節気」を提案する予定だ。 二十四節気は1年を24分割し、立春で始まり大寒で終わる。古代中国で成立したため、地域や時代などの違いから日本の季節感と合致しないところがある。 今年の立春は2月4日。立秋は8月8日。いずれも気温の変曲点ではあるが、体感ではまだ寒さと暑さのまっただ中。霜が降りるころを示す霜降(そうこう)は10月24日だが、東京の初霜は平年で12月14日ごろだ。また、清明(せいめい)(4月5日ごろ)、芒種(ぼうしゅ)(6月6日ごろ)など、なじみの薄い言葉もある。 同協会は「現代の日本の