大阪府泉佐野市の名勝・犬鳴山の渓流で予定されていた金魚放流イベントをめぐり、「生態系に悪影響を及ぼす」などとネット上で批判的な書き込みが相次いだ問題で、開催の是非を検討していた泉佐野市観光協会は29日、予定通り30日の放流を実施することを決め、ホームページ(HP)で公表した。ネットの指摘にも配慮し、下流に網を設置して生態系への影響が出ないよう努めるという。 HP上では、30~40年にわたって続いてきたイベントの伝統を強調。「生態系の異変などの報告を受けたことはない」としたうえで「これまで同様多くの方に楽しんでもらいたい」と理解を求めた。 協会事務局の泉佐野市まちの活性課によると、協会役員はほぼ全員が実施に賛成。「地元ではそれほど騒ぎになっていない。過敏になることはない」との意見もあったという。 30日のイベントでは午前10時からと午後3時からの2回、それぞれ約8千匹の金魚を放流する。今回は
AASJホームページ > 新着情報 > 論文ウォッチ > 6月8日:テロメアが伸びた細胞の運命(Nature Communications DOI: 10.1038/ncomms11739掲載論文) 原核細胞が進化し線状のゲノムをもつ生物の誕生の際、染色体のが短くなって遺伝子が失われないようにするメカニズム、テロメアが生まれた。テロメアは、各染色体の両端に存在する繰り返し配列で、断端がDNA修復により他の染色体と融合したりしないよう厳重に守られるとともに、幹細胞ではテロメラーゼが発現し、短くなったテロメアを元に戻して、細胞分裂が続くようにできている。これまでこのテロメア機能を調べるため、テロメラーゼや断端保護に関わる分子を操作した細胞やマウスが作られてきたが、人為的にテロメア自身が長くなった細胞の体内での運命を調べた研究はあまり見たことがなかった。 今日紹介するスペイン国立ガン研究所からの
By new 1lluminati SFに登場する「不老不死」の技術は、現実世界の人々にとっても非常に魅力的なもので、これを実現させるための研究が行われていたりします。そんな中、特定の遺伝子を削除することで細胞の寿命を約60%も伸ばすことに成功した、と研究者が発表しました。 A Comprehensive Analysis of Replicative Lifespan in 4,698 Single-Gene Deletion Strains Uncovers Conserved Mechanisms of Aging: Cell Metabolism http://www.cell.com/cell-metabolism/abstract/S1550-4131(15)00465-9 Deleting genes could boost lifespan by 60 per cent,
※『理科の探検(RikaTan)2015年春号』に寄稿した記事です。 ブログで見やすいように、一部改変しています。 <科学であることの基本条件> 科学であることの基本には「他の人達が検証して確かめることができる」というものがあります。「〜したら、こういう結果になった」という主張に対して、その時と同じ条件をそろえたら誰がやっても同じ結果が得られる(再現性がある)というのは、その主張の正しさを裏付ける事になります。例えば、ある金属を加熱したら何度で融けだすか(融点)は、大人でも子どもでも、男性がやっても女性がやっても、アメリカ人がやっても日本人がやっても、10年前にやっても今やっても、材料と実験条件をちゃんとそろえたら同じ結果が得られるでしょう。 しかし、ニセ科学では他の人の検証を快く思わず、誰でも自由に検証するのを拒否しているものがよくあります。その1つがEM商品です。EM(有用微生物群)の
(2011.6.17 一部加筆修正しました) まただいぶ間が開いてしまいましたが,今回のテーマは表題の通り「ペトカウ効果」です。 きっかけはtutujiさんにいただいたコメント中にあった「ぶらぶら病」というキーワードが気になったからです。 ぶらぶら病の詳細については,私自身もGoogleで引っかかってくるレベルの知識しかありませんので詳細についてはコメントしませんが,その根拠として「ペトカウ効果」や「ペトカウ実験」などのキーワードが必ず出てきたので調べてみる気になったと言うことです。 さて,このペトカウ氏(A. Petkau)ですが「医師」であるという紹介もされているようですが,正式の所属(少なくともこの研究をした当時の)は論文では「Medical Biophysics Branch, Whiteshell Nuclear Research Establishment, Atomic En
国内外ともに,これまでの心理学の研究では,血液 型と性格(パーソナリティ)には関係が見られないこ とが指摘されてきた。本研究は,これらの知見の頑健 性を高め,さらに血液型と性格が無関連であることの 積極的根拠を示すことを目的に,日米の大規模社会調 査による実証的な根拠を提示する。 日本社会における血液型性格関連説の流行 ABO 式血液型と性格に関連があるという考え方は 日本に広く根付いており,血液型性格関連説や血液型 性格判断,血液型人間学,血液型気質相関説などと呼 ばれる。以下,血液型とは ABO 式の血液型を指す。 現在のような形で血液型性格関連説が日本社会に広 まったのは,能見(1971)による“血液型でわかる相 性”をはじめとした,血液型と性格に関連があること を主張する多くの著書が出版されたことが発端とされ る。近年でも,2004 年に“発掘!あるある大事典 2” などの 70
はやいもので、2014年最初の月はもう終わろうとしている、しかし、そのひと月だけでも、幹細胞研究やがん研究に関するニュースがいくつか報じられていた。 ・小分子RNAによって悪性度の高いがんを正常な細胞に転換させる (鳥取大) ・神経幹細胞の分化制御に関わる小分子RNAを特定 (慶應・理研) ・化合物を加えてiPS細胞に似た集団を得る (京都大) だが1月最終週になって、とんでもない報告が飛び出すことになった。それが、理化学研究所・発生再生科学総合研究センター(理研CDB)のグループリーダー、小保方晴子博士らによる「STAP細胞」の報告である。 STAPというのは「Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency」の略。日本語では刺激惹起性多能性獲得細胞、と名づけられているそうだが、ようするに、「とある細胞に刺激をあたえたら、身体を構成するあらゆる
SF作家・山本弘のblogです。小説・アニメ・特撮・マンガから時事問題にいたるまで、いろんな話題を取り上げていきます。 HPはこちら。 山本弘のSF秘密基地 http://kokorohaitsumo15sai.la.coocan.jp/ 今回はクイズである。どれも数学の得意な人なら1分以内で解ける問題なので、気軽にチャレンジしていただきたい。 【問題A】 僕のマイミクの「UFO教授」さん(元・大学助教授だった方)が、『AERA』5月30日号の「子を放射能から守れ」という記事を読んでいて、おかしなことに気がついたのである。 27.27――。 線量計の表示を見て、その場にいた一同は息をのんだ。 福島県渡利にある私立の保育園「こどものいえ そらまめ」を、環境NGOグリーンピースのメンバー5人と「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」のメンバー5人が訪れたのは5月6日。福島第一原発事故で園
旅はロータリーを回って 「超ひも理論」とは何か。そりゃひも理論という位だからヒモに関する理論だろう、それに超がつくんだから超ひもって感じなんだろうと思った時が私にもあったが、要するに素粒子をぐいぐい拡大してゆくと、それは実は点ではなくてヒモなんですよ、そう考えてはいかがですかという理論である。この超ひもは、粒子を非常に小さいワッカとして扱うので、普通そうするように点だと考えた場合に出てくるいろんな不具合、たとえば無限の密度を持つとか、無限の力で引き合ったり反発するとか、そういうことから理論を救い出してくれる。そんなこと言ったってワッカなんて見あたらないじゃないかと言われたらそうなのだが、ワッカはちょっと遠くから見たら点に見えるので問題ないのである。 と、たぶんそういう理解で合っていると思うのだが、この「点をワッカで置き換える」という理論を、実感できるのがロータリーである。ご存知だろうかロー
植物にも意思を伝えるコミュニケーション能力が備わっていることが確認される。悲しいとアスピリン物質を放出し仲間に伝える
水よりもお湯の方が早く氷になる――。NHKがこんな氷の早作り技を番組で紹介したところ、早大の大槻義彦名誉教授がブログで「物理学で未解明」などと激しく批判。一方、NHKでは、「実際に実験で確認しており、番組に問題はない」と反論している。 大槻名誉教授が「物理学で未解明」などと激しく批判 論議になっているNHKの科学情報番組は、2008年7月9日放送の「ためしてガッテン」。「今年も猛暑!お宅の『氷』激ウマ大革命」のテーマで、おいしい氷の作り方などとともに、氷の早作り技が紹介された。 お湯の方が早く凍るとするこの現象は、「ムペンバ効果」と呼ばれる。ムペンバというタンザニアの中学生が1963年、調理の授業中にこの現象に気づいたという。アイスクリームの素材を熱いまま凍らせたところ、冷ましてからよりも早かったというのだ。ムペンバは、69年に研究結果をまとめている。 NHKの番組では、20℃の水が凍り始
擬人性の高いロボットを観察する人間を被験者とした感情的反応のグラフ ロボットの擬人性、本項で述べられる森政弘の結果に対して決定される。「不気味の谷」は“人間に近く見える”人に似せた像に対する人間の感情的反応が否定的になっている部分である。 不気味の谷現象(ぶきみのたにげんしょう)とは、美学・芸術・心理学・生態学・ロボット工学その他多くの分野で主張される、美と心と創作に関わる心理現象である。外見的写実に主眼を置いて描写された人間の像(立体像、平面像、電影の像などで、動作も対象とする)を、実際の人間(ヒト)が目にするときに、写実の精度が高まっていく先のかなり高度なある一点において、好感とは逆の違和感・恐怖感・嫌悪感・薄気味悪さ (uncanny) といった負の要素が観察者の感情に強く唐突に現れるというもので、共感度の理論上の放物線が断崖のように急降下する一点を谷に喩えて不気味の谷 (uncan
白衣の天使に優しくズボン(死語)を脱がされて惨めな愚息をパックンチョ!っていう森永のお菓子が昔ありましたよね。
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ほんとうにスゴイ論文は日本語で書いても外国で読まれる via -1月25日のニュース - plotの日記 かつては、アメリカの魚類学者は日本の魚類学の成果を読みたくて仕方がなく翻訳していたという話。英語で論文を書かないと誰にも読まれない風潮がありますが、本当にスゴイ論文は翻訳されてでも読まれるという一例。 そんなの昔の話だろと思っていたら、エントリは垂直磁気記録方式の話へと続く。何でも、垂直磁気記録方式は30年前位に発見され2004年に製品化されるまで日本の独走状態だったらしい。その理由は論文の殆どが日本語で書かれていたため欧米の研究者に知られなかったからという。近年でも似たような話があるのですね。 さて、エントリの最後に京大の山中教授によるヒトの胚を利用しない幹細胞であるiPS細胞で締められる。iPS細胞の論文は2006年に 荒木飛呂彦先生のイラストが、米生物学誌「Cell(セル)」の表
「予備知識のない状態でニセ科学を見分けるのは難しい」という指摘があったので、予め警戒しておくべきニセ科学をリストアップしてみる。 量が多くて一度には書ききれないので順次追加。説明だけでなく項目自体増やしていくので、抜けを思い付いた方、間違いを見付けた方は御一報頂ければ幸甚。 広い意味で「間違った情報が信じられている」ものとしては歴史・経済・政治分野などにも多く存在すると思うが、この辺りは厳密な検証が困難であり泥沼化しやすいので割愛する。 また「かつて支持されていたが棄却された仮説」は科学的にニセだったわけではないので取り上げない。「科学の原則に則っていないニセ科学」と「科学に則してはいたが誤りだった仮説」は別物なので注意。 医学系 医学は勿論科学を元に発達した学問だが、多分に経験的である(=効く理由は判らないが効くことは実証されるような状態)ために似非理論が排除し難いのか、或いは患者への説
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