今週は、獨協大学の学生諸君と、主に「フリー」と呼ばれる立場との比較で、会社員の何が自由であり何が不自由かということについて考えてみたい。私は、十分とはいえないが、両方を経験しているので、実感を正直に書いてみたい(「お前は、どっちも中途半端ではないか」という批判は甘んじて受ける。私ごときを批判すること自体が全くアホらしいだろうけど・・・)。 フリー(独立自営業)は、まさにフリーと呼ばれるくらい自由なので、会社員の不自由な点を幾つか挙げてみよう。 (1)副業の不自由 本来、人は、何をして働いてもいいはずだし、仕事は一つでなくても構わない。 しかし、多くの会社が、就業規則に副業の禁止を謳う。判例的には、副業は原則自由なのだと教えて下さった先生がいらしたが、会社と裁判して勝っても、十中八九は不幸せだろうから、現実的には、「『副業の禁止』を原則禁止」しなければ意味がない。 会社の許可を取ればやっても