R の形態測定学パッケージ〈shapes〉:「いろは」の「い」 三中信宏 Copyright (c) 2006-2008 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved. 〈R〉のパッケージ〈shapes〉(2007年10月29日に最新版 version 1.1-0 が公開されました)は,幾何学的形態測定学(geometric morphometrics)の手法を〈R〉を用いて計算するプログラムです.〈shapes〉を用いることにより,比較すべき形態上に設定された標識点(landmark)の2次元または3次元の座標データから,重心サイズの計算・プロクラステス整列・ブックステイン形状座標・ケンドール形状空間上のリーマン計量など,幾何学的形態測定学による形状比較をするためのさまざまな数値が計算できるだけでなく,それらを図示することもできます.さらに,形状集団の間
生物の「かたち」は個体の持つ遺伝情報の発現に加え,その個体が発生,生長する環境から受けた影響の総和としてとらえることができる。異なる個体が全く同じ遺伝情報を持ち,生育環境も同一の場合,「かたち」は同一のものになるだろうし,遺伝,環境,もしくはその両者の要素が少しずつ食い違っていれば,各個体はそれぞれ異なる「かたち」を持つだろう。同じ生物種であっても,個体によって少しずつ様々な特徴が異なっているのは上述の理屈で説明がつく。また興味深いことに,遺伝,環境が異なることで生じた生物の「かたち」の違いは,その生物の行動をしばしば規定してしまう。ある昆虫のグループでは,体の大きさが主に幼虫時にどれだけ栄養を摂取したかという環境要因によって決まっており,体サイズに応じて個体の活動時刻が全く異なっているという例が知られている。また形態の微細な差異は活動周期の変異と関係するだけではなく,利用可能な餌資源を制
日時:5月11日(金)16:30−18:00 場所:理学部2号館402号室 演題:】「かたち」を数値化する:幾何学的形態測定学のスピリット 講演者:三中信宏(農業環境技術研究所/東大・院・農学生命科学研究科) 講座区分:人類学談話会 概要:生物の「かたち」を定量的に解析する手法として,幾何学的形態測定学 (geometric morphometrics)というツールが最近10年余りの間に確立されてきた. この幾何学的形態測定学はもともとは自然人類学における骨格計測の手法として 開発されてきたが,現在では進化生物学や生態学そして発生生物学の分野に幅広 く適用されつつある.「かたち」の幾何学的情報は,たとえ視覚的には単純に見 えても,数値的には複雑な多変量データとして記述される必要がある. 「かたち」 から抽出された多変量データに対して, 従来的な線形統計学的手法をそのまま適 用しよ
日時:2006年2月28日(火)から毎週火曜 13:00〜15:00 に開講 2007年4月13日(金)から毎週金曜 13:00〜15:00 に開講 場所:農業環境技術研究所・地球環境部・環境統計ユニット(つくば市観音台 3-1-3) 教材:下記を教科書として用いる — M. L. Zelditch, D. L. Swiderski, H. D. Sheets, and W. L. Fink (2004) Geometric Morphometrics for Biologists: A Primer Elsevier Academic Press, San Diego, xii+443 pp., ISBN:0-12-778460-8→目次 シラバス 統計学の知識を踏まえて,幾何学的形態測定学(geometric morphometrics)に関する講義を行なう.生物あるいは無
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