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人類に関するreqanuiのブックマーク (8)

  • 既存の「わかりやすい」人類史を現代の知識・研究でとらえなおす、『ブルシット・ジョブ』著者の遺作となった大作ノンフィクション──『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 - 基本読書

    万物の黎明 人類史を根からくつがえす (翻訳) 作者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ光文社Amazonこの『万物の黎明』は、世の中にはやってもやらなくてもいいようなクソどうでもいい仕事で溢れているのではないかと論を展開した『ブルシット・ジョブ』で知られるデヴィッド・グレーバーの最新作にして、遺作となった大作ノンフィクションである(単著ではなく、考古学の専門家デヴィッド・ウェングロウとの共著)。今回テーマになっているのは、サブタイトルに入っているように、「人類史」だ。 多くの(特に売れている)人類史には、環境要因に注目したジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』や「虚構」をテーマにしたユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』のように「わかりやすい切り口」が存在するものだが、書(『万物の黎明』)の特徴の一つは、数多語られてきた「わかりやすい切り口」の「ビッグ・ヒストリ

    既存の「わかりやすい」人類史を現代の知識・研究でとらえなおす、『ブルシット・ジョブ』著者の遺作となった大作ノンフィクション──『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 - 基本読書
  • 史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書

    宇宙・肉体・悪魔【新版】――理性的精神の敵について 作者:J・D・バナール発売日: 2020/07/17メディア: 単行この『『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』』は、X線結晶構造解析のパイオニアであり分子生物学の礎を築いたと言われるJ・D・バナールによる、1929年に刊行された人類の未来について書かれた一冊である。原著が100年近く前であり、過去にみすずで刊行されたのも1972年と、言ってしまえば非常に古臭いである。 僕も今回みすずから新版が出るということではじめて読んだのだけれども、いやはやこれには心底驚かされた。バナールが書で論じたのは、今の我々が暮らす時代よりもさらに先、科学がさらに発展した状況のことであり、人間が身体を機械化し場合によっては宇宙に植民地を広げていくような時にいったい人類にいったい何が起こるのか、という未来のことなのである。そして、その論、そのヴィジ

    史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書
    reqanui
    reqanui 2020/07/24
    買って読んだ。凄まじい気迫を感じた。『未来の人間は、おそらく幸福は人生の目的ではないということを発見しているであろう。それ以上のことは、われわれには推測さえもすることができない。』
  • 人類進化に関するまったく新しい疑問とアプローチ──『人類進化の謎を解き明かす』 - 基本読書

    人類進化の謎を解き明かす 作者: ロビン・ダンバー,鍛原多惠子出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2016/06/20メディア: 単行この商品を含むブログを見る考古学者は石器と化石の組み合わせや、発掘地の地質学によって「歴史」を浮き彫りにさせてきた。書『人類進化の謎を解き明かす』の特徴は、そうした石と骨「だけ」に頼るやり方を捨てているところにある。もちろんまったく援用しないわけではなく、「考古学的記録を新たな目線で見つめること」に重点を置いているのだ。 著者のロビン・ダンバーは人間にとって平均約150人が安定して関係を持てる数であるというダンバー数の定式化を行った人物だが、その来歴を活かすように、書では人類進化の社会的側面と認知基盤に光を当て人類の進化史を洗いなおしている。僕も専門家ではないからこのアプローチがどれだけ有効なのか疑問に思うが、いくつかの専門的な書評を読む限りで

    人類進化に関するまったく新しい疑問とアプローチ──『人類進化の謎を解き明かす』 - 基本読書
  • ペストから新型コロナまで──『人類と病-国際政治から見る感染症と健康格差』 - 基本読書

    人類と病-国際政治から見る感染症と健康格差 (中公新書 2590) 作者:詫摩 佳代発売日: 2020/04/18メディア: 新書4月18日頃刊行の新書なのでなんともタイムリーな……と読み始めてみたが、コロナ騒動が持ち上がってから書き飛ばされたような新書ではなく、数年にわたって書き続けてきたがこのタイミングで刊行となったようだ。タイミングがよすぎるが、人類の歴史は感染症との戦いの歴史でもあって、そこまで「偶然の一致」というわけではないのかもしれない。歴史を振り返れば戦いは常にあったのだから。 というわけでこの『人類と病』は、主に感染症にたいして人類は国際政治という観点からどのように戦ってきたのか、その戦うためのスタイル──保健協力の体制を、どのように作り上げてきたのかをまとめた一冊になる。あまり分量的には多くはないが、現在蔓延している新型コロナについての記述も各章に散りばめられている。

    ペストから新型コロナまで──『人類と病-国際政治から見る感染症と健康格差』 - 基本読書
  • 生活にどれだけ深く砂が関わっているのかという視点から世界を捉え直すきっかけとなる一冊──『砂と人類: いかにして砂が文明を変容させたか』 - 基本読書

    砂と人類: いかにして砂が文明を変容させたか 作者:バイザー,ヴィンス発売日: 2020/03/02メディア: 単行砂なんてどこにでも溢れていて(都心に住んでいると砂と触れ合う機会はないが)いかにして砂が文明を変容させたか、と言われてもピンと来ないかもしれない。砂は砂だろうと。だが、実際には砂は現代文明を存続させるために必要不可欠な天然資源であり、大規模な砂の採取によって地球環境や地政学、国家のパワーバランスも大きく変わりつつあるのである──という話が展開していくのがこの『砂と人類』である。 実は、砂は、現代の都市を形づくる主原料なのだ。都市にとっての砂とは、パンにとっての小麦粉、人体にとっての細胞にあたる。この、目には見えないけれども基となる材料によって、私たちの多くが暮らす建築環境の大部分がつくられている。砂は私たちの日々の暮らしの中心にある。今いる場所で、あたりを見回してほしい。

    生活にどれだけ深く砂が関わっているのかという視点から世界を捉え直すきっかけとなる一冊──『砂と人類: いかにして砂が文明を変容させたか』 - 基本読書
    reqanui
    reqanui 2020/04/20
    考えてみると砂ってのは生態系と深く繋がってるもんなあ
  • 自閉症者が人類社会に「不可欠」である理由 〜実は障害ではない!(正高 信男)

    自閉症スペクトラムと呼ばれているような障害は、実は障害でない。生物としての人類のバリエーション(変異)のひとつである。 自閉症スペクトラムは、来は人類の、生息環境に対する適応の一つのあり方だというのが、稿で紹介するニューロダイバーシテイ(脳多様性)という考え方にほかならない。 なぜ自閉症はこれほど多いのか 自閉症スペクトラムというものの実態は、(1)対人関係とりわけコミュニケーションが不得手で、(2)興味・関心の幅が著しく限られていたり、こだわりが激しいという二点を特徴とする。つまり、いわゆるオタク的傾向が顕著な発達「障害」として、一般にもよく知られるようになってきた。 この「障害」はおおよそ、遺伝的要因によって生ずると考えるのが定説となっている。発症率はどんなに少なく見積もっても1~2%。25人に1人と主張する研究者もいる。この値は、ほかのたいていの遺伝的障害に比べて極端に大きい(通

    自閉症者が人類社会に「不可欠」である理由 〜実は障害ではない!(正高 信男)
  • モノクロの世界【1色覚の人々が暮らす島】ピンゲラップ島| 南怪奇線

    色覚異常のある人の割合は、日では男性で約 5%、女性で約 0.2%。さらに、色というものがまったく見えない1色覚の人となると、数万人に1人の確率だと言われている。 だが、ミクロネシアの小さなサンゴ礁の島、ピンゲラップ島では、なんと人口の約 10%が、この1色覚の全色盲だ。彼らには、紺碧の海も、むせかえるような緑も見えない。白と黒でしか世界を見れないのだ。 【BBC】この美しい南の島で色が見えない、というだけでも損をしている感じだが、島に住む漁師のヘロルが言うには、ほかにも困ったことがあるという。陽ざしが強いと、露光しすぎた白黒写真のように視界が焼けついて、苦痛を感じるのだ。 「日が照っているときに出かけるのは難しいです。かんかん照りだと、よく見えなくて仕事にならないから」と彼は言う。 また、料理をするとき材がモノクロでしか見えないと、見分けにくくて困ってしまう。人類の祖先が色鮮やかな視

  • 人間が繁栄した鍵は「革新的な思考力」ではなく「何も考えずに他者を模倣する力」かもしれない

    リンク GIGAZINE 人間が繁栄した鍵は革新的な思考力ではなく「何も考えずに他者を模倣する力」かもしれない 人間は地球全体で70億人以上の人口を持っており、地球上で最も栄えている哺乳類といえます。「人間が繁栄したのは直面した問題について思考する高い知能を持っているからだ」という説も広く受け入れられていますが、近年では認知科学者や人類学者の中に「人間が繁栄した理由は『何も考えずに他者を模倣する力』を持っていたからだ」という考えが広まっていると、ボストン大学の客員研究員であるコナー・ウッド氏が解説しています。 23 users 530

    人間が繁栄した鍵は「革新的な思考力」ではなく「何も考えずに他者を模倣する力」かもしれない
    reqanui
    reqanui 2020/02/21
    もしも同種族に対しても共感や模倣を行わないような異星人がいれば、人類は他人の意見や考えにすぐ同調する主体性のない種族に見えるのだろうかとか思ったりした
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