Blue Sky Days Photographs by Tomas van Houtryve 米フィラデルフィアで行われた結婚式。米無人機は昨年12月にイエメン中部のラッダで結婚式を空爆し、14人が死亡、22人が負傷したとされる 12年10月、パキスタン北東部でオクラを摘んでいた67歳の女性が、アメリカによる無人機攻撃の犠牲になり亡くなった。翌年、ワシントンの議会で、殺害された女性の13歳の孫息子はこう語った。「僕はもう、青く澄んだ空が好きではなくなった」。彼もあの空爆で飛んできた金属片によって負傷していた。「今は曇り空が好きだ。曇りだと無人機は飛んでこないから」 この言葉に大きな衝撃を受けたのが、フォトジャーナリストのトマス・バン・ハウトレイベだ。第二次大戦にしろベトナム戦争にしろ、これまでアメリカが戦ってきた戦争では報道写真が大きな役割を果たした。米国民に戦争の実態をさらけ出し、議論