※前回、前々回に引き続き、『アルドノア・ゼロ』関連の日記です。 共に「アセイラム姫が何より大切」なことは同じだったのに。 スレイン君とクルーテオ卿、なぜこんなにもすれ違いを繰り返してしまったのか? 結論から言うと、それぞれの「大切」の中身が大きく異なり、かつ、互いにそれにまるで気づけていなかったからなのでは、と。 16歳のスレイン少年にとって一つ年下の姫を想うとは、愛する少女の身の安全を想うと同時に、その地球との和平という想いを尊ぶことで。 37歳のクルーテオにとって姫を想うとは、卑しい不良少年(スレイン)にたぶらかされたばかりに愚かな思想にかぶれ、まだ子供だったのに死んでしまった、娘のようにも思えた少女へ悼むために憎むべき地球人を討つことで。 共に「姫が何より大切」が絶対的であったため「だからこそ」とまでは言わないでも「ということも大きく影響し」、相手が違う形でやはり姫を思っていることが