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ブックマーク / kkbt2.hatenadiary.org (7)

  • 戦略とはなんなのか - β2

    「どこに絞り込みますか」というお題になると、たいてい議論は止まりがちになる。多くの人は、「絞らなくていいではないか」と心の底で思っている。ターゲットを決めましょうと言われても、全員でいいではないか、という話になる。 自分もこれは大いに思い当たる。大学を選んだ時も、就職先を選んだ時も、「対象が幅広く、可能性が開けていること」を考えていた。絞り込みたくないのである。後戻りができないし、別のところに可能性があったのではないかと、あとから後悔したくないという気持ちがある。 英語の戦略系の読み物では、よく「フォーカス」と出てくる。絞り込みのことだ。経験から言っても、外資系はよくフォーカスを意識する。なぜこんなに彼らは絞り込みを重視するのだろう。ひとつの仮説は、海外では人種や生活レベルがバラバラで、考えていることもバラバラ、いちどに全員を相手に支持されることは難しいと考えていることだ。そういう意味では

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    retlet 2015/03/17
  • 競争の勝者は同じ性格になる問題 - β2

    いろいろな業界を見ていると、「業界トップ企業は同じような性格になりがち」というのがあるように思う。端的にいうと、ライバルに対してすごく嫌らしく、顧客に対しては良いことを提供するのだけれど、実はちゃっかりと稼いでいるというような。なんか、賢いような、ずるいような、頼もしいような、いやらしい感じ。 これってどこかに理由があるのかなと考えてみると、どうも「競争にまみれている業界ではそうなりやすい」気がする。業界として周りから参入しやすかったり、伸び悩む市場にたくさん競合企業がひしめいているようなところでは、トップがそういう性格になりやすい。 新しい業界のように、たっぷりパイがまだ残っていそうなところ、伸びていそうなところ、あるいは独占的になっていて周りから参入されにくいところでは、トップがそういう性格になりにくいように思う。 皮肉だなと思うのは、周りから参入しやすい業界というのは、一般的に言えば

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    retlet 2015/02/05
  • 無料ユーザーは従業員である - β2

    しばらく前にこういう格言を聞いて、ずっとひっかかっていた。 「もしあなたが無料でそのサービスで使っているなら、あなたは客ではなく商品なのだ。」 無料でサービスを使うというのはいったいどういうことなのだろうか。たとえば自分が何か「無料のサービス」を開発する場合、ユーザーのことをどう考えればいいのだろうか。 ときおり、無料サービスのユーザーサポートがひどいとかなんとか、話題になったりする。無料で提供しているのだから文句を言うなという意見もあるし、実ユーザーとして損害を被っているという視点もあるし、どう考えるのがいいのか。上の格言によれば商品なんだから、商品そのものに向かってサポートは必要ないということだろうか。 たぶん、無料ユーザーというのは客ではない。ただし、格言にあるような商品でもない。実際は従業員だと捉えるのが、もっとも合理的ではないか。その時、ユーザーがどのような労働をしているのか、と

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    retlet 2012/08/03
  • フェンスを外す人 - β2

    イギリスのチェスタートンという批評家の名言に好きな言葉がある。 「なぜフェンスが建てられたのかわかるまで、決してフェンスをとりはずしてはならない 」 高級なクラブなどに行くと気づくのは、そこにある灰皿が極端に小さいことだ。小さく造形された灰皿はそれだけで独特な美しさを持っているが、ここには原作者の粋なアイデアが詰まっている。小さな灰皿は、一でもたばこを吸えばいっぱいになってしまう。そうすると、スタッフが灰皿を新しいものに替える。そうするとことで、客への細やかなサービスを演出できるし、スタッフに自然と客へ細かく注目させることを可能にしている。 もちろん、これを違うやり方で実現することもできる。たとえばマネージャーが、スタッフに「客を細かく見ろ。灰皿は、客が一たばこを吸ったら必ず変えろ」と言えばいい。そういうマニュアルを作ってもいいし、バックルームに貼り紙をしてもいい。なんらかの指示や号令

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    retlet 2012/02/27
  • コントロール幻想 - β2

    古武術系の人は呼吸法について、「カラダの能的な動きのうち、唯一じぶんでコントロールできるのが呼吸なのです」という。だから、呼吸法に意味があるのだという。その言葉を聞いた当初は、よくわからなかった。 なにがコントロールできるのか、なにがコントロールできないのか。そういう観点で世の中を眺めた経験はそうない。そういう観点でみると、なにがわかるんだろうか。 社長の成功談で聞く類型のひとつとして、目標はコントロールできる形にしておかなければならない、というものがある。営業職の人に、○○円を売り上げろ、という目標は筋が良くない。売上金額というのは、営業職ひとりでコントロールできるものではないからだ。彼がコントロールできることは、何日間で何人と会う、とかそういうことだ。 テニスコーチのガルウェイはこう言う。「あなたの打ったボールはどのくらいの距離でアウトしている?」彼は、「ボールを枠内に入れろ」とは言

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    retlet 2011/05/10
  • 黄金の三角形 - β2

    フェイスブックの「いいね」ボタンは謎だった。なにがいいのだろう。すでにある「Web拍手」と何が違うのだろうと。どうやらこの「いいね」ボタン、オプトインメールを彷彿とさせる仕組みで、「いいね」すると、そこからの情報が押した人に配信される仕組みになっているらしい。メールを拡張した仕組みがうまい・・・と思ったのだがそうでもない。 そうではなくて、これは三角形の仕組みになっているのがいいのではないか、そう思えてきた。三角形のコミュニケーションというと、まさに広告を自分は思いつく。広告主、メディア、視聴者。それぞれは向き合っているが、同時に三者が立ち会っているわけではない。広告主がメディアに出稿して、視聴者はメディアを体験する。視聴者は消費者として企業と向き合う。 「いいね」ボタンを押す人は、そのコンテンツ作成者(企業であることもある)を評価しているのだけど、その様子は友達のタイムラインにも登場する

    黄金の三角形 - β2
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    retlet 2011/04/19
  • β2

    サステナビリティという単語は初めて見たときからしっくりこないところがあって、日語では「持続可能性」ということになる。mortalという英単語を調べたら「死すべき」と訳されて、なんのこっちゃと感じるときの感覚に似ている。 つい最近までは、サステナビリティというのは環境問題のことだった。資主義に乗っかった企業のビジネスを、企業価値を高めるためにガンガンやっていたら、そもそも地球が持たないよ、それは環境や社会が破壊されてしまうから、というような文脈だった。経済として優れていても、道徳的に続きませんよ、と。 パーパスという概念が出回っている。いろいろな企業がパーパスを作っている。自分たちの行き先(ビジョン)だけを決めればいいわけじゃないんだ、社会や環境の文脈の中にあるんだ、だからみんなにとって、我々がやっていることはどういう意味があるんだろう、そういうことをパーパスでは考えている。あるいみ現実

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    retlet 2011/04/12
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