ほとんど誰しも一生縁が切れないのが「劣等感」だと思うのだけど、皆さんはこの劣等感とどう付き合っているのだろう【それが友とはおれカネゴン】。なお、カネゴンは「コンプレックス」という言葉は不正確だと思うので常に「劣等感」と表記するようにしている。 よくできた小説や面白いエッセイなぞを読むと、本人の劣等感を実に上手に見世物にして読者を楽しませていたりする。劣等感というものが多かれ少なかれ誰にでもあるものだから油断しがちなのだけど、こういう方法で劣等感を金目のものに引き換えたり魅力に転じたりすることができる人は、実はほとんどいないということをついつい忘れてしまう。 傍からは「ああいうふうに自分も劣等感を解決できればさぞ快感に違いない」と考えてしまうのだけど、誰にでも安心して薦められる解決法とは到底言いがたい。実際、血の出るような訓練を受けていない一般人が、廃棄のための十分な処理が施されていない劣等