最近はやりのミニチュア風写真だが(参考資料; 被写体をミニチュア化するiPhone向けチルトシフトカメラ『TiltShift Generator』)、その原理について知っている人は知っているのだがが、意外と知らない人もいるようなので書いてみよう。 最近CM等でもよく使われるようになった、表現手法として「ミニチュア風」写真というものがある。街の遠景を撮影したもののはずなのに、なぜかミニチュア模型を撮影したもののように見えるというあれだ。写真家の本城直季氏が"small planet"という写真集で有名にしたものである。 どうして、これらの写真はミニチュア風に見えるのだろうか?答えは脳の視覚情報の解釈の仕組みにある。 特に今回の問題では、見ている物の距離感の解釈がポイントとなる。 脳は見ているものの距離を、下記のようないくつかの手がかりを総合して推定している。 視差情報 被写界深度情報 シーン