「古いものの中に表れる未来」という内藤廣氏のイメージからリクエストされた、馬車道駅の透明なアクリル製の旅客ベンチ。 日頃から共同設計を行うことが多いカッシーナ・イクスシーの堀尾俊彰氏がデザインを担当、制作は手仕事による質の高いアクリル製品を生産することで名高い、ワーズウィズが手がけている。 「内藤さんからは『透明でカッコイイ椅子を』という抽象的な注文でした。我々とカッシーナ・イクスシーの堀尾さんとで、安全性が高くてシンプルでホームのベンチとして機能するものを追求していかなければ、と受けとめました。 同じ透明といってもポリカーボネートとアクリルでは全く違います。レンガ壁のある馬車道駅のイメージに合うのは何かと考えたら、絶対にアクリルの透明感しかないわけで、それでいて公共のものですから強度と安全性は必須です」