外科医らの新型コロナウイルス感染が判明した和歌山県湯浅町の済生会有田病院の病棟内をドローンで撮影しようとしたり、ふるさと納税に対する町の返礼品を拒んだりするなどの“地元いじめ”が相次ぎ、仁坂吉伸知事が16日の記者会見で怒りをあらわにした。 県によると、感染した外科医の担当病棟がある3階付近を飛ぶドローンが14日から連日確認されているほか、「ふるさと納税の返礼品の受け取りは拒否できるか」との問い合わせが町にあった。本来は健康上の不安を相談するための県の電話窓口に「病院の患者の住所を教えてほしい」との要求まで来たという。 仁坂知事は「ナンセンスなことをやっている人がいることに怒りを感じる。安全は確認しながらやっているので、非道なことをしてはいけない」と訴えた。接触者の検査などの対応を終えれば、地域経済の救済策を強化する考えを示した。 湯浅町では16日、町長が危機管理対策本部の会議を開催。マスク