国内の成人のうち2・7%はギャンブル依存症が疑われるという調査結果を厚生労働省が31日、発表した。2013年の調査では4・8%だったが、政府内から「実感とあわない」との指摘があり、昨年秋に改めて調査していた。 調査は国立病院機構久里浜医療センターが実施。東京23区や大阪市、名古屋市、福岡市など全国11都市に住む成人2200人を選び、協力が得られた993人に対し国際的な診断基準による約100問の調査項目を使って面接調査した。 その結果、生涯を通じてギャンブル経験があり、依存していた疑いがある人は2・7%(26人)。パチンコ・パチスロに最もお金を使った人は1・9%(16人)だった。直近1年では、依存症が疑われるのは0・6%(5人)だった。割合は年齢ごとの人口分布にあわせ補正している。 13年調査はアンケート方式。今回は面談で実施し、今夏にまとめる1万人調査の予備調査と位置づけている。(井上充昌