STAP細胞の報道に感じる違和感、研究マネジメントも研究のうち 研究者に求められるMOT(技術経営)とは 「研究者は研究に熱中しているので、マネジメントができなくて仕方ない」 「日本は余裕がなくなって研究者は研究に集中できなくなっている」 「30代の研究者は研究以外のことは未熟」 STAP細胞の事件についてこういった報道を見るにつけ、かなりの違和感を覚えます。というのも、理研や産総研のような独立行政法人(独法)や大学のように、公的な資金(税金)を頂いて研究を行う研究者にとって、研究マネジメントは研究と同じくらい重要だからです。今回のSTAP細胞の件は、MOT(技術経営)の失敗の題材としてとても興味深い。 独法や大学の研究者は研究の提案書を出して、数倍から数十倍もの競争的資金を獲得しなければ研究を実施することは難しいことが多い。研究資金のほとんどが税金ですから、財政難の日本では仕方のないこと