「キログラム原器」を公開=重さの定義変更前に-産業技術総合研究所 2018年11月12日19時18分 公開された日本国キログラム原器=12日午後、茨城県つくば市 重さの単位「キログラム」の定義が約130年ぶりに見直されるのを前に、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は12日、日本国内の「1キログラム」の基準となっている合金製の分銅「日本国キログラム原器」を公開した。 1キログラムは18世紀末、水1リットルの質量と定義された後、1889年に白金イリジウム合金製の分銅「国際キログラム原器」が基準とされた。日本の原器は同年、フランスで作られた複製の一つで、国が厳重に管理してきた。 技術の進歩で、わずかな汚れの付着も誤差として無視できなくなっている。こうした中、16日の国際度量衡総会で、光が持つエネルギーの最小単位「プランク定数」を使った新定義への移行が決まる見通しとなった。 公開された日本国キロ