この時期になると、都市対抗野球大会を観るために東京ドームへ足を運ぶ。プロ、大学、高校と、いずれのレベルの試合も好きだが、経済誌記者という仕事に就いてからは、社会人野球にも惹かれるようになった。 都市対抗とは地区予選を勝ち抜いてきた32チームが日本一を賭けて戦う大会である。今年で84回目という歴史の長さは、第1回優勝チームが満州倶楽部(大連市)ということからもうかがえる。 参加チームの大半は、企業が持つ野球部だ。自治体や地域住民が支援するクラブチームが勝ち上がることもある。 いずれも市町村の代表として出場しているので、大会期間中はチーム名とともにホームタウンも併せて紹介される。そのため大会は郷土色が強く、企業関係者以外にも根強いファンは多い。 記者にとって都市対抗野球の面白さは、「オジサンでも高校生のようなハッスルプレー」という一言に凝縮される。 もちろん学生野球よりもレベルは高いが、それだ
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