今季国内FA権を取得した広島の栗原健太内野手(29)が11日、広島市内の球団事務所でシーズン終了後2度目の交渉を行った。「誠意」を決断ポイントに挙げ、「前回まではまったく感じなかった」と球団に訴えた。権利行使については「五分五分」とし、結論は先送りにした。 広島残留か、FA権を行使しての移籍か。約2時間半にも及んだ今回の交渉は、栗原にとって大きな分岐点となりそうだ。 まず、これまで悩み続けてきた決断のポイントに「誠意」を挙げた。しかし、シーズン中から何度も話をしてきた球団からは、是が非でも残留して欲しいという強い意志が伝わってこなかったという。必要とされているのか‐。自問自答を繰り返してきた主砲は、率直な思いを球団にぶつけた。 「前回まではまったく(誠意が)感じられなかった。選手は自分が必要とされているかということが大切だと思う。『言われなくても分かるだろう』というのではなく、言葉で