携帯電話事業者による無線LAN網への注目の高まりと共に、無線LAN網を携帯網と同様に扱う仕様を標準化する動きも進んでいる。第3世代携帯電話の標準化団体である「3GPP」で議論されている。狙いは、オフロードの手法そのものというよりも、無線LANを使った場合でも携帯事業者ならではのサービスを提供できる仕組みを実現することだ。 現在、携帯電話事業者が提供している無線LANオフロードの方法は、端末が無線LAN網へとアクセス手段を切り替え、すべてのトラフィックを無線LANへと流す。これは、オフロードの方法として単純で分かりやすく、効果も高い。代わりに、デメリットもある。 一例が、無線LAN網に切り替えた瞬間から、携帯パケットコア網による制御ができなくなる点だ。「ペアレンタルコントロールなど、事業者に求められるアクセス制御ができなくなる」(日本エリクソンの藤岡雅宣CTO)。また、パケットの種類や利用す
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