対ヤクルト戦の防御率1.03と抜群の安定感を誇るルーキーの野村祐輔 優勝マジック26――2位中日に7ゲーム差をつけ独走を続ける巨人。当然ながら3年ぶりの優勝を巨人ファンは心待ちにしているだろうが、その巨人ファンと同じぐらいペナントレースを楽しんでいるのは広島ファンではないだろうか。 「なんといっても15年ぶりのAクラスがかかっていますからね。ファンも、僕らOBも、広島の町も、毎日、カープの戦いが気になって仕方ないですよ」 そう笑ったのは、1977年から昨年まで選手、コーチ、二軍監督としてカープ一筋の野球人生を送ってきた山崎隆造氏だ。3位になった97年との決定的な違いはクライマックス・シリーズ(CS)があることだ。Aクラスに入ればさらに楽しみが膨らむ。カープファンが熱を帯びるのも無理はない。 その広島と激しい3位争いを演じているのがヤクルトだ。8月26日の試合で広島が阪神に敗れ、ヤクルトが中