小説の”Project Hail Mary” を Audible (英語)で聴き終えました。すごい良さそうな評判を聞いてネタバレ見かける前に読まなければ!と思って 1 週間くらいで最後まで行きましたが、本当に良かったです。ただ、どんな些細な事を書いてもネタバレになってしまって初見時の面白味が減ってしまうので、ここではネタバレをしないように、でもこの本がどれだけ良かったかを書いてみたいと思います1。 科学ミステリーの嵐 小説というものは、大枠を見れば起承転結や序破急の様な展開になっていて、それを如何に読者に楽しませるかが重要なわけですが、この小説はそういう意味での話の筋はそれほど変わったところはなくて王道な感じです。この小説の一番の魅力はそこではなくて、場面を問わず終始一貫して繰り広げられる科学的な思考です。小さい科学ミステリーが問いかけられては解かれ、それが延々と繰り返され、それが徐々に大