1着で入線し、派手に喜びを爆発させたブエナビスタ騎乗のC.スミヨン騎手=28日、東京競馬場(北野浩之撮影) 勝利を信じて疑わないスミヨン騎手は両手をあげ、満面の笑みでブエナビスタから飛び降りた。だがその後に、非情な結末が待っていた。 審議のランプがついたまま時間が経過。いつしか笑顔が消えていく。そしてレース終了から24分後に2着への降着が決定。「ローズキングダムが内の馬に押されて、さらにブエナビスタが内によれてしまった。仕方がない」と表情を青ざめながら語った。 ブエナビスタの降着は昨年の秋華賞(2位入線、3着降着)に続き2度目。松田博調教師は「おれが決めるわけではないが、普通は降着にはならないと思う」と納得できない口ぶりだった。