ロシア製T-72戦車の横で1人の兵士がくつろいでいた。その直後、ドローン(無人機)から発射されたミサイルが戦車に命中して爆発し、オレンジ色の光を放った。兵士は吹き飛ばされ、戦車は煙に包まれた残骸になった。 このシーンは、昨年アゼルバイジャンでインターネット上に投稿された、新兵器の威力を示す何十もの空中撮影映像の一つだ。この新兵器は6週間にわたって、同国がナゴルノ・カラバフ地域の領土を取り戻すための戦闘に利用された。同地域はそれまで20年以上にわたり、ロシアの支援を受けたアルメニア軍に支配されていた。こうしたビデオには、戦車やトラック、指揮施設、迫撃砲陣地、レーダー施設などに対する攻撃の様子が映されていた。 世界各地の小規模な軍隊は、敵の装甲部隊への攻撃用に、さほど高価でないミサイル装備型ドローンを配備している。この新戦術の効果は、昨年のさまざまな地域紛争で実証され、トルコとロシア間の戦略バ