同じものを見ていても見え方は人それぞれ。人のものの見え方は非常に多様です。代表的な例では、色の見え方が異なる色覚多様性が知られています。日本人では、90%以上の人はC型色覚(あるいは一般色覚)をもち、男性では20人に1人、女性では500人に1人程度は、それ以外の色覚をもっています(P型、D型、T型など)。C型色覚の人は簡単にいうと虹色を7つの色に分離して認識することができますが、それ以外の色覚の人は同じように色を認識することができません。そのため、信号の3色の色分けや、危険や警告を表すために使われる赤色などは、C型以外の色覚をもった人にとって認識しづらい場合があります。つまり、色覚多様性に配慮されていない配色は、製品の利用や情報の理解を妨げる障害になってしまいます。他にも、感覚過敏をもつ人の中には、発色の強い色やコントラストの強い色の組み合わせ、たくさんの色が使用されているものは刺激が強す