国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)は4日、脳波を使い「念じる」だけで動かすことができる装着型ロボットの試作機を公開した。家電や車いすと組み合わせ、高齢者や障害がある人の日常生活を補助するのが狙い。 ロボットは、脳と機械をつなぐ「ブレーン・マシン・インターフェース」(BMI)と呼ばれる技術の一種で、ATRとNTT、島津製作所などが共同で開発した。 電動車いすに座り、頭に脳波を読み取る装置をつけた利用者が水を飲む実験では、黙ったまま念じると、約6秒で脳波を解析。電動車いすが室内にある水道水の蛇口の前まで移動した後、上半身に装着したロボットが、利用者の腕を伸ばしたり曲げたりして、コップに水をくんで口元まで運んだ。
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