高齢化とともに「心房細動」という不整脈が増えています。合併症として重篤な脳梗塞を引き起こす原因ともなるこの疾患の最新事情と暮らしの中での注意点について、日本の循環器医療の最先端で活躍されている平尾見三先生にアナウンサーの渡辺真理さんがお聞きしました。 家族みんなで考えよう「心房細動」 高齢化に伴い増える心房細動という不整脈 渡辺 日本人の平均寿命は男性が80・79歳、女性が87・05歳(2015年厚生労働省調べ)と、15年前に比べ約3歳も延びているそうですね。 平尾 そうなんです。食事をはじめ生活の質の良さや医療レベルの高さなどを背景に、日本は今や世界に誇る長寿国となっています。それに伴い、今後増加が懸念されているのが心房細動です。 渡辺 時々耳にする言葉ですが、どのような病気なのですか。 平尾 私たちの心臓は1分間に60〜70回という一定のリズムで収縮を繰り返し、全身に血液を送り出してい
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