300カ所以上の海の見える駅を訪れてきたが、下灘駅ほど人の絶えない無人駅を見たことがない。特に、眼前の海に太陽が沈む夕暮れ時は、旅人たちによるラッシュアワー。ひとりでたそがれ、なんてことはできない。しかし、人が集うからこそ、ほかの無人駅にはない、数々の心温まる場面に出会えた。 旅人をひきつけてやまない、絵になる無人駅 下灘駅は、松山駅からJR予讃線でおよそ1時間の場所にある、小さな無人駅。近くに目立った観光地もなく、住宅や商店もまばらな立地だ。 ただ、ほかの駅にはない、フォトジェニック極まりない情景がある。ホームにぽつりとたたずむ、古びた上屋とベンチ。何ひとつ遮るものがない、瀬戸内海の大パノラマ。さらに、春は菜の花、夏はひまわり、秋はコスモス、冬は椿といった、地元住民が植えた四季折々の花々が、彩りを添える。 過去には映画「男はつらいよ 寅次郎と殿様」、テレビドラマ「HERO」や、青春18き
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