横浜市磯子区の住宅街にひっそりたたずむ「本とお茶 ときどき手紙 草径庵(そうけいあん)」は、ゲームに例えると“レアキャラ”のような存在だ。 営業しているのは土曜日のみ。場所も、最寄りの横浜市営地下鉄弘明寺(ぐみょうじ)駅や京急線上大岡駅から歩いて20分近くかかる。駅からバスで近くまで行けるが、いずれにせよ気軽に立ち寄れる店ではない。しかも、現地に到着したらしたで、個人宅の敷地内に建つアパートの1階にあるため、入るのにも少々勇気が求められる。 もともとは、庵主(あんじゅ)でライターの安木由美子さん(53)が、自分が日常を忘れて読書に没頭するために作った場所。集客のための情報発信も積極的にはしていないという。 「今は黙っていても誰かがSNSなどで情報発信をしてくれる時代ですが、私はいかに情報を出さないかということを考えてきました」と、安木さん。この店を始めたのは2012年11月のこと。実家の敷
![〈158〉営業は土曜日だけ。日常を忘れる読書空間 「草径庵」 | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6230151c5aff0b7f36851e8f3548b7e30e301125/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Fand%2Fdata%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F05%2Ftop_OR_3994.jpg)