富山市議会政務活動費不正問題に抗議して市役所(後方)を取り囲む市民たち=富山市で2016年9月14日、三村政司撮影 2016年に発覚し、議員14人が辞職した富山市議会の「政務活動費不正流用問題」をテーマにしたドキュメンタリー映画「はりぼて」が8月16日から公開される。監督を務めたのは、当時調査報道にかかわった地元テレビ局「チューリップテレビ」の2人。映画は、不正発覚の過程だけでなく、その後も変わらない腐敗した体質をコメディータッチで描く。あれだけ大騒ぎしたのに、なぜ富山は変わらないのか、変われないのか。富山に限った話なのだろうか……。【古川宗/統合デジタル取材センター】 「ドン」のすごみにひるまず架空請求スクープ 映画の始まりは、16年5月にさかのぼる。当時富山市議会では、議員報酬を月額60万円から10万円引き上げる議案が提出され、十分な議論もないまま可決された。主導したのは、当時市議会自
きょうは国連の「国際女性デー」だ。女性の権利を守り、社会参加のための環境を整える機会である。 日本の現状は、世界から取り残されている。世界経済フォーラムの男女平等度ランキングでは、153カ国中121位と過去最低だった。 女性議員の比率は衆院10%、参院23%、地方14%にとどまる。管理職に就く人も15%に過ぎず、どれも国際水準から後れを取っている。 今年は「指導的地位に占める女性の割合を30%程度に」という政府目標の達成年だが、遠く届かない。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校によって、共働き家庭では母親にしわ寄せが及んでいる。「女性は家を守るもの」との性別役割意識が根強い表れではないか。 男女平等が叫ばれて久しい。それを理念とする法律もつくられたが、状況は変わらない。実効性を持つ仕組みを設けていく必要がある。 まずは政治分野からである。国民の半数を占める女性の民意を反映させるため
政府は5日の参院予算委員会で、「桜を見る会」の「前夜祭」会場だったホテルニューオータニ東京が、2019年10月の天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に出席した外国元首らをもてなす、首相夫妻主催の「夕食会」について、予算額を約2000万円上回る約1億6100万円で随意契約していたことを明らかにした。政府は契約額などを公表する義務があるが、野党議員の指摘を受け、ホームページに掲載した今月2日まで公表しておらず、菅義偉官房長官は「申し訳ない」と陳謝した。 「夕食会」は19年10月23日にニューオータニ「鶴の間」で開催された。内閣官房・内閣府の皇位継承式典事務局は19年1月17日、「900人が食事できる」「当日、前日とも使用可能」など4項目について調査した結果、「すべてクリアしたホテルはニューオータニのみだった」として会場を決めた。
竹芝桟橋に接岸する貨客船「おがさわら丸」。20日から検査などのためにドック入りし、運航再開は2月7日となる=東京都港区で2020年1月12日午後2時50分、大久保昂撮影 大学入試センター試験が18、19両日に実施される。現行の試験は今回が最後となり、来年度からは後継となる「大学入学共通テスト」に移行する。後継テストの柱の一つだった英語民間試験の活用は、へき地の受験生の大きな負担になる可能性が指摘され、延期に追い込まれた。ただ、こうした課題はセンター試験にもある。今年、都心まで海路で片道24時間かかる小笠原諸島(東京都小笠原村)の受験生は、定期船が運休するために1カ月近く島へ戻れない。【大久保昂】 12日、港区の竹芝桟橋。小笠原諸島・父島から約1000キロの航海を終えて接岸した貨客船「おがさわら丸」から下りてくる乗客の中には、都立小笠原高校3年の生徒らの姿があった。 6日後のセンター試験を受
安倍政権は長すぎる 安倍政権は長すぎる。牛のよだれみたいにだらだらやってもしょうがない。 中国の習近平国家主席を国賓で迎えようとしているが、習主席は香港で民主化運動に圧力をかけている。新疆ウイグル自治区では少数民族ウイグル族などイスラム教徒を弾圧している。 かつて玄洋社の頭山満は中国の民主化のために孫文を支援した。その伝統のある日本がなぜ民主化運動を弾圧する主席を国賓として迎えなければならないのか。どうかしている。 石破氏はもっと頑張れ 自民党もだらしがない。私が安倍晋三首相に「誰も辞めろと言ってこないというのも困るだろう」と言ったら、首相自身も「そうなんです」と言っていた。 石破茂元自民党幹事長には「首相に『辞めろ、俺が代わってやる』と言え」と言ったら「後についてくる人間がどれくらいいるかわからない」というようなことを言うので、「信長はそんな計算をして駆けだしたわけじゃない。単騎で突っ込
田嶋陽子さん(中央)を囲んで談笑する山内マリコさん(左)と柚木麻子さん=東京都新宿区で2019年12月16日、出水奈美撮影 女性学のパイオニア、田嶋陽子さん(78)を再評価する動きが加速している。2019年10月には、1992年刊行の田嶋さんの代表作「愛という名の支配」(新潮文庫)が文庫化され、11月には雑誌「エトセトラ」(エトセトラブックス)で一冊まるごと「We LOVE 田嶋陽子!」の特集が組まれた。12月には田嶋さんを囲むトークイベントが東京都内で開かれたが、約100席のチケットは即日完売。「怒れるフェミニスト」は、約30年の時を経て、世代を超えて熱い支持を集めている。なぜ、いま田嶋陽子なのだろうか。【出水奈美】 「子どもの時に望んだ人生を生きていますか」 「フェミニズムだなんて言葉を使わなくてもいいから、自分が言いたいことを言える力を持たないとだめだよ。苦しいことを伝えるの。何かを
沖縄県は21日、同日付で発表された2019年春の叙勲で、文化関係者の受章候補者1人の推薦書を期限内に政府に提出できず、叙勲を受けられなかったと発表した。11月に発表される予定の19年秋の叙勲でも別の1人分の推薦書が提出期限を過ぎ、受理されなかった。玉城(たまき)デニー知事は「県行政への信用を大きく損ね、受章機会の喪失を招いたことを重く受け止め、深くおわびする」とコメントを出した。 叙勲受章者を発表する内閣府の担当者は「これまでに聞いたことのない事例だ」と話している。
日本で生まれ育ったイラン国籍の少年(16)が、父親の不法滞在(オーバーステイ)での逮捕を機に入国管理局に退去強制令書を出されたのは、社会通念に照らして著しく妥当性を欠くとして、国を相手取り無効確認などを求めた訴訟で、東京地裁は28日、原告側の訴えを退ける判決を言い渡した。少年側は「ペルシャ語を話せず、イスラム教徒でもない原告が、イラン社会に適応することは困難」と主張したが、清水知恵子裁判長は少年に責任がないことを認めつつ「客観的にみれば法秩序に違反する」と判断。原告の支援者は「少年の人権を踏みにじる判決」と批判した。
東京最大の歓楽街・歌舞伎町。平日夜でも人波は絶えない=東京都新宿区で2018年10月31日、春増翔太撮影(画像の一部を加工しています) 10月2日午後7時過ぎ、東京・歌舞伎町のビルから20代の女性が飛び降りた。 「すごい音がして外を見たら、女性が倒れていました。そばにはスーツを着た男性もあおむけて倒れていて、頭を押さえていました」。直後の様子を目撃した近くの飲食店の女性店員(21)が話した。女性は転落した際、真下にいた通行人を巻き込み、男性が重傷を負った。女性は搬送先の病院で死亡が確認された。 屋上に通じる外階段には女性の靴が残されていたという。自殺とみられるが、事件性がないため警察による発表はなされず、動機は明らかになっていない。
性的少数者(LGBTなど)への差別的な表現について批判を受けていた月刊誌「新潮45」が25日、最新号の発売からわずか1週間、また佐藤隆信社長によるコメント発表から4日で休刊に追い込まれた。回収や続刊号での謝罪などを飛び越えた突然の決断の背景には、同社の予想を超えた批判の広がりがある。 出版不況を背景に「右傾化路線」を取る出版物は増加傾向にあり、「新潮45」も反リベラル色を強めてきた。だが、保守系の雑誌だけで経営している出版社と異なり、文芸が中軸の新潮社がマイノリティーを蔑視しているととれる極端な特集を組んだことの波紋は大きかった。経営面への影響も懸念され、同社は迅速な処理をせざるを得なかった。 ノンフィクション作家で同誌に多数の作品を発表してきた石井光太さんは「総合月刊誌が生き残るためには、ある程度偏った固定層の読者を確保する必要がある。そうでなければ、経営的に雑誌自体が立ちゆかない。『新
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