タグ

ブックマーク / book.asahi.com (8)

  • 三浦瑠麗「シビリアンの戦争」書評 文民統制に恐ろしい問いかけ|好書好日

    ISBN: 9784000258647 発売⽇: 2012/10/01 サイズ: 20cm/258,82p シビリアンの戦争 デモクラシーが攻撃的になるとき [著]三浦瑠麗 書は、ぼくたちが慣れ親しんでいる軍や戦争に関する基的な考え方に大きな疑問をつきつける。従来の発想では、軍人は戦争大好きだとされる。だから平和を愛する文民が彼らの活動を常に監視し、抑えなくてはならない。これが文民統制(シビリアンコントロール)の発想だ。 でも近年の多くの戦争の実態はちがう、と著者は指摘する。軍人たちは、戦闘で真っ先に死傷する立場だ。だから勝算のない無意味な戦争にはきわめて慎重だ。むしろ文民たちのほうが、独裁政権打倒とか対テロとか、その時の勝手な思い込みと勢いで、軍人たちを(民主主義のおかげで!)戦争に引きずり込んでいる、と。文民統制というのは当に有効なのか? 恐ろしいことながら、これが正鵠(せいこく

    三浦瑠麗「シビリアンの戦争」書評 文民統制に恐ろしい問いかけ|好書好日
    ryozo18
    ryozo18 2015/03/11
    メモ
  • 山本義隆「世界の見方の転換」書評 近代科学が開いた「無限成長」への道|好書好日

    世界の見方の転換 [著]山義隆 経済学を専門とする評者が、なぜ近代科学の道を開いたコペルニクスやケプラーらを扱った書を取り上げるのか。2001年の9・11(米国同時多発テロ)や11年の3・11による東京電力福島第一原発事故に象徴されるように、21世紀は近代システム自体が綻(ほころ)びを見せていると評者は考え、近代成立の原点を理解しない限り、将来を思索できないと思ったからである。 F・ブローデルの提唱した「長い16世紀」(1450〜1640年)には、ルネサンス、宗教改革、大航海、17世紀科学革命など、数々の歴史的大事件が起こっている。しかし、近代の幕開けに際して、これらの関連づけが評者にはいま一つ不明だったが、書を読んでそれらの関連性が明確に理解できた。 キリスト教とアリストテレス自然学で強固に武装された中世の観念を打破するには、近代科学の誕生が不可欠だった。「ルネサンスのパラドックス

    山本義隆「世界の見方の転換」書評 近代科学が開いた「無限成長」への道|好書好日
    ryozo18
    ryozo18 2014/06/04
    微妙
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2013032100002.html

    ryozo18
    ryozo18 2013/03/29
    金融政策の効果を否定してる点で読むに値しないし、そこに賛同する人の意見もどうでもいい
  • 「一四一七年、その一冊がすべてを変えた」書評 教会も受容した死を超える快楽|好書好日

    一四一七年、その一冊がすべてを変えた 著者:スティーヴン・グリーンブラット 出版社:柏書房 ジャンル:エッセイ・自伝・ノンフィクション 一四一七年、その一冊がすべてを変えた [著]スティーヴン・グリーンブラット イタリア・ルネサンスの大物が活躍する半世紀ほど前の15世紀初頭、教皇秘書として古典写の蒐集(しゅうしゅう)翻訳に携わったポッジョ・ブラッチョリーニが、立場を逸脱してまで救済した一冊の「超奇書」にまつわる歴史物語である。 込み入った内容だが、逸話やイメージを随所に提示する手法のおかげで、流れの勘所を見失う不安はない。たとえば巨匠ラファエロの大フレスコ画「アテナイの学堂」が出てくる。古代ギリシャからアジアに及ぶ多彩な哲学者たちが、サンピエトロ大聖堂に参集し自由に議論を闘わせる空想的な場面である。この絵が、教皇の書庫兼執務室の壁に飾られた理由は明白だ。カトリックがどんな哲学や思想をも内

    「一四一七年、その一冊がすべてを変えた」書評 教会も受容した死を超える快楽|好書好日
    ryozo18
    ryozo18 2013/02/13
  • 「テクノロジーとイノベーション」書評 大胆に描く、技術の自律的変化|好書好日

    テクノロジーとイノベーション 進化/生成の理論 著者:W.ブライアン・アーサー 出版社:みすず書房 ジャンル:経済 テクノロジーとイノベーション 進化/生成の理論 [著]W・ブライアン・アーサー 書の手柄は中身よりアプローチにある。イノベーションは経済、いや人間社会と文明の発展に決定的な重要性を持つ。が、どうすればそれが起こるのか? これについての既存研究は多いし、著者の答えも目新しくはない。あらゆる技術は、他の技術の組み合わせである。だから技術のモジュール化とその自由な組み合わせを促進すれば、イノベーションは起こる! これは内外の多くの識者が何度も指摘したポイントだ。 が、書の視点が異様だ。技術が経済に貢献するという従来の見方を、書は逆転させる。技術は生物のように、自律的に進化発達するのだ。経済はその結果でしかない! 書が人間不在という監修者の指摘は慧眼(けいがん)。人間は、技術

    「テクノロジーとイノベーション」書評 大胆に描く、技術の自律的変化|好書好日
    ryozo18
    ryozo18 2011/11/02
  • 『イスラームから見た「世界史」』書評 欧州・日本、中心史観を相対化|好書好日

    イスラームから見た「世界史」 [著]タミム・アンサーリー 日人がもつ「世界史」の観念は、基的にヨーロッパ中心である。むろん、日人はそれだけでなく、東アジアから世界史を見る視点ももっている。しかし、その間にある西アジアに関しては、無知も同然である。西アジアはある時期からイスラム圏であり、それはアラビアやアフリカからインド、インドネシアなどに及ぶ。2001年9・11以来、このイスラム圏が突然、大きく浮上してきた。ところが、われわれにはまるで見当がつかない。その政治社会についても、宗教についても、皮相的で紋切り型の知識しかない。しかし、それを補うためにたくさんのを読んでも、いよいよ不鮮明になるばかりだ。 書は、イスラム圏の内部でふつうに考えられている「世界史」を書いたものだ。これを読むと、この世界を外から観察するのではなく、その内部で生きてきたかのように感じる。そして、イスラム圏の人々

    『イスラームから見た「世界史」』書評 欧州・日本、中心史観を相対化|好書好日
    ryozo18
    ryozo18 2011/10/13
    買うかなー
  • asahi.com:出版再生、カギは? ヨーロッパの取り組み - ひと・流行・話題 - BOOK

    出版再生、カギは? ヨーロッパの取り組み 2008年02月14日 出版業界に危機感が高まっている。書店は次々と姿を消し、草思社が民事再生法適用を申請するなど、有力出版社の経営も盤石ではない。市場が縮小しているのに、当面の売り上げ確保のための新刊点数ばかりが増え、4割近い大量の返品が生まれ続ける。この構造を断ち切らないと、衰退の一途をたどるばかりだ。「出版王国」ドイツや、再販制度が崩れて「市場の暴力」に苦しみながらも再生を模索するイギリスの現状から脱却の道を考える。 将来の書店員や編集者を目指し、書籍業学校で「戦後史」の授業を受ける生徒たち=ドイツ・フランクフルトで ■ドイツ 書店員を育成・流通効率化 の返品率1割 ドイツの返品率は1割程度だ。なぜ無駄が少ないのか。 1月下旬、フランクフルトにある「書籍業学校」の一室で、20代の約30人が戦後史の授業を受けていた。生徒は全国から集まった書店

    ryozo18
    ryozo18 2008/02/14
    こっちがもとのソースかな?
  • asahi.com: 資本主義に徳はあるか [著]アンドレ・コントスポンヴィル

    ■道徳を経済・政治に持ち込む危険 われわれは、ある現象を体験するとき、たんに知的に認識するだけではない。同時に、それに対して道徳的な判断をし、また快・不快のような情動を感じる。これらを区別することは難しい。そこで、あるものを知的認識(科学)の対象とするには、それに対する美的判断や道徳的判断をカッコにいれなければならない。一方、それを美的判断の対象とするには、真偽の判断や道徳的関心をカッコに入れなければならない。たとえば、これは虚構だとか、主人公が悪いといっていたのでは、小説を読めないであろう。このような領域の区別とその根拠をはっきりさせたのが、カントの「批判」であった。 書で著者がやっているのも同じような仕事、つまり「批判」であるといってよい。ただ、著者は領域を「秩序」と呼び、またそれをつぎのように四つに分けている。第一に、経済—技術—科学的秩序。第二に、法—政治の秩序。第三に、道徳の秩

    ryozo18
    ryozo18 2006/10/26
    『市場の倫理 統治の倫理』を思い出した
  • 1