愛犬が老衰でなくなってからもう1年以上が経つ。 よく寄り添って寝ていた縫いぐるみが椅子の背に足を掛けて外を眺めているので、彼のいた頃を懐かしく思い出した。 時の移り変わりは若い時は子どもの成長など嬉しいことが多かったが歳とともに淋しくなることも多い。 十歳先輩の友人から久しぶりに電話を貰って嬉しかったのに矢張り話が噛み合ない。 20年来のネット友達で何度かお会いしている。 以前も書いたことが有るけれど、電話の限界を感じさせられた。 もう少し近くて、私が元気なら会いに行ってお話したいともどかしかった。 「歩けなくなって何の楽しみもないのよ」 哀しかった。 そして元気づけようと話した私の言葉は聞き取れなかったみたい。 暑中見舞いは無事届いたのかしら。 自分の十年先のことは考えられないけれど今は幸せ過ぎると感謝する毎日だ。 昨日、画廊に行った帰りの電車のシルバー席で隣に坐られた方がキャンバスらし