前回は失敗についてという話をしましたが、その話にちなんで、今回は失敗と隣り合わせの「リスク」についてお話してみたいと思います。ほとんどの人がリスクという言葉を、その意味するところをあまり知らずに無自覚に使っていると思いますので、このわかってるようでいまいちわからない「リスク」について解説に取り組んでみようと思います。これから数回のエントリを読めば、リスクという言葉とそれが表すものについてパッと目が開かれるような思いになることうけあいです。 みなさんは「リスク」という言葉をふだんどのように使っているでしょうか。「いやあ、それって全部パーになるリスクが高いんじゃないの?」とか「こんなに発注したら売れ残って在庫がかさむリスクがあるよ」とか、日本語の「危険」という言葉にそのまま置き換えてもいいような同義語として使っているのではないでしょうか。ビジネスにおいて経営者が「リスクをとる」などというふうに