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ブックマーク / www.aoky.net (18)

  • 5人の創業者

    Paul Graham / 青木靖 訳 2009年4月 最近Inc. Magazineから、この30年間でもっとも興味深いスタートアップ創業者を5人挙げるとしたら誰かと聞かれた。一番興味深いのが誰かはどうやって決めたらいいのだろう? もっともよい判定方法は、その影響力を見ることだと思う。私にもっとも影響を与えた5人は誰だろう? 出資した会社の人たちと話をするときに、誰を模範にしろと言うだろう? 自分は誰の言葉をよく引き合いに出しているだろう? 1. スティーブ・ジョブズ スティーブは、私に限らず誰に聞いてももっとも影響力のある創業者だと言うだろう。スタートアップの文化の多くはApple文化だ。彼は最初の若き創業者だった。そして「とてつもなく素晴しいもの」という概念はアートの世界には昔からあったにせよ、1980年代の企業にとっては目新しい考えだった。 さらに注目すべきなのは、彼が30年にわ

  • 死なないために

    Paul Graham / 青木靖 訳 2007年8月 (以下は私がY Combinatorで夏シーズン最後のディナーのときに行ったトークだ。いつもは最後のディナーでトークなんかやってなくて、どちらかといえばパーティに近いのだが、しかしいくつかのスタートアップを避けられる死から救えるのであれば、雰囲気を壊してもやる価値はあると思ったのだ。それで土壇場になって、このちょっと辛気臭いトークを書きあげた。これは別にエッセイのつもりで書いたものではない。ディナーまでに2時間しかなく、書いているときが一番早く考えられるので書き出したというまでだ。) 2、3日前、私はある記者に、投資した会社の1/3くらいが成功することを期待していると話した。実際にはこれは控え目に言ったものだ。私は半分くらいは成功できるのではないかと思っている。50%の成功率を達成できたら、ちょっとすごいと思わない? 言い方を変えると

  • 私のTODOリストの先頭にあるもの

    Paul Graham / 青木靖 訳 2012年4月 ブロニー・ウェアという緩和ケアの看護師が、人が死の間際によく後悔することのリストを作っている。なるほどと思えるものだ。5つの間違いのうち少なくとも4つを私自身犯していた——というか犯しているのがわかる。 人が死の間際に後悔すること 1. 他の人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった。 2. あんなに仕事ばかりするんじゃなかった。 3. 自分の感情を表す勇気を持てばよかった。 4. 友達と連絡を絶やさずにいればよかった。 5. もっと自分を幸せにしてあげればよかった。 これらの間違いを1つのアドバイスにまとめるとしたら、それはたぶん「歯車になるな」ということだろう。この5つの後悔は、状況に合わせて自分を押し込め、止まる時まで律儀に回り続ける脱工業化社会の人間の姿をよく描き出している。 気掛かりなのは、これらの後悔

  • 怖いくらいに野心的なスタートアップのアイデア

    Paul Graham / 青木靖 訳 2012年3月 Y Combinatorをやってきて気づいた驚くことの1つに、最も野心的なスタートアップのアイデアの多くがいかに怖いものかということがある。このエッセイではこの現象をいくつかの例で示そうと思う。そのいずれも創業者を億万長者にしうるものだ。そう言うと魅力的に聞こえるが、それが何か書いて見せたなら、きっと思わず尻込みすることだろう。 だからといって心配することはない。それは弱さのしるしではなく、たぶん正気さのしるしなのだ。最も大きなスタートアップのアイデアは怖いものだ。多くの労力を要するからばかりではない。最も大きなアイデアというのは、自分の存在を脅かすように感じられるのだ。果たして自分にはそれをやり通せるだけの野心があるのだろうか? 『マルコヴィッチの穴』に、ダサい主人公がすごく魅力的で洗練された女性に出会う場面がある。彼女は主人公にこ

  • 旅と執筆とプログラミング

    Alex MacCaw / 青木靖 訳 2011年11月22日 この1年をまとめると、こんな感じだった。 10ヶ月間世界を旅し、アフリカ、東南アジア、オーストラリア、北米、中米、南米の17カ国を巡る。旅の中心はサーフィンと写真撮影 香港、日アメリカ、ロンドンでのプレゼン 旅の途上でオライリーのJavaScript Webアプリケーションというを執筆 もう一冊、オライリーから間もなく出るCoffeeScriptのの執筆 Spine、Spine.Mobile、GFX、Juggernautといったオープンソースのライブラリ開発を山ほど スタートアップのプロトタイプ作成 FOWAでのプレゼン 最後にTwitterでの仕事に落ち着く 1年前の2010年9月から話を始めよう。自分が共同創業者だったスタートアップをやめた。有用な経験だったけど、すごく長時間働いて燃え尽きたように感じていた。僕はま

  • スタートアップを殺す18の誤り

    Paul Graham / 青木靖 訳 2006年10月 最近やった講演の後のQ&Aで、スタートアップを失敗させるのは何かという質問をした人がいた。その場に立ったまま何秒か呆然としていた後、それが一種のひっかけ問題なことに気付いた。これはスタートアップを成功させるのは何かという質問と等価なのだ——失敗の原因となることをすべて避けるようにすれば、成功することができる——そしてこれはその場で答えるにはあまりに大きな問だった。 後になって、私はこの問題をそういう方向から見るのも有効かもしれないと思うようになった。すべきでないことをすべて並べたリストがあれば、それをただ逆にするだけで成功へのレシピに変えることができる。そしてこの形のリストの方が、実践する上で使いやすいかもしれない。やらなければならないことをいつも頭に入れておくよりは、何かやってはいけないことをしているときにそれと気付くというほうが

    rytich
    rytich 2011/08/11
    「スタートアップを始めるというのは他のことと別に違わないのだ。」
  • スタートアップの始め方

    Paul Graham / 青木靖 訳 2005年3月 (このエッセイはハーバードコンピュータ協会での講演を元にしている。) 成功するスタートアップを作るには3つのことが必要になる。優れた人たちと始めること、顧客が実際に欲しがるものを作ること、可能な限りわずかの金しか使わないこと。失敗するスタートアップのほとんどは、これらのうちのどれかをやり損ねたために失敗している。この3つをちゃんとやったスタートアップはたぶん成功するだろう。 そしてこれは、考えてみればわくわくさせられることだ。何しろ3つとも実行可能なことだからだ。困難ではあるが、実行可能だ。そしてスタートアップが成功すれば、創業者は通常金持ちになる。それはつまり金持ちになるということもまた、実行可能ということだ。困難ではあるが、実行可能なのだ。 スタートアップについて伝えたいメッセージが1つあるとしたら、これがそうだ。スタートアップに

  • 著名な人々が仕事を成し遂げている9つの仕事場

    Kevin Purdy / 青木靖 訳 2009年9月24日 あなたはスティーブ・ジョブズや37 Signalsのようなミニマリズムを好むだろうか、あるいはティナ・フェイやPixarのような創造的混沌を好むだろうか? 有名な人たちの仕事場から学べることはたくさんある。インスピレーションが得られるよう、9つの仕事場を集めてみた。 アル・ゴア 重要な仕事にはディスプレイが3つ必要なんだと自分を納得させるためのもう一押しがほしい人には、合衆国前副大統領アル・ゴアのオフィスが助けになるだろう。有名な講演家であるゴアがホワイトボードではなく紙のスケッチ帳を使う理由は我々にはよくわからない。(元の記事) [via TIME] デビッド・アレン ジェイソンが元の記事で書いているように、GTDの創始者デビッド・アレンは説教している通りのことを自分でも実践している人物だ。とくに思考や「あ、そうだ」という瞬間

  • やる気に関する驚きの科学

    やる気に関する驚きの科学 (TED Talks) Daniel Pink / 青木靖 訳 2009年7月 最初に告白させてください。20年ほど前にしたあることを、私は後悔しています。あまり自慢できないようなことをしてしまいました。誰にも知られたくないと思うようなことです。それでも明かさなければならないと感じています。(ざわざわ) 1980年代の後半に、私は若気の至りから、ロースクールに行ったのです。(笑) アメリカでは法律は専門職学位です。まず大学を出て、それからロースクールへ行きます。ロースクールで私はあまり成績が芳しくありませんでした。控えめに言ってもあまり良くなく、上位90パーセント以内という成績で卒業しました。(笑) どうも。法律関係の仕事はしたことがありません。やらせてもらえなかったというべきかも。(笑) しかしながら今日は、良くないことだとは思いつつ、の忠告にも反しながら、こ

  • 感情に訴えるデザインの3つの要素

    今度から美に生きることにしました。(笑)  みんな言ったものです。ノーマンはいいけど、彼の言う通りにやると使いやすくてみっともないものができる。そんなつもりはなかったんですけどね……。これ素敵でしょう? セッティングをしてくれてありがとう。純粋に素晴らしい。これが何なのか、何の役に立つのかわかりませんが、ただ欲しいと感じます。それが私の新しいあり方です。美や、魅力や、感情とは何かを理解すること、それが新しい私です。ものを素敵で楽しくするというのが、私の新しいテーマです。 これはアレッシィが出しているフィリップ・スタルクがデザインしたレモン搾りです。すごく楽しい。私の家にもあります。玄関のところにですけど。レモンを搾るのには使いません。(笑)  私が買ったのは金色のスペシャルエディションなんですが、小さな注意書きが入っていました。「レモンを絞るのには使わないでください。金メッキが酸で痛みます

  • Paul Graham

    Paul Graham 私のTODOリストの先頭にあるもの 怖いくらいに野心的なスタートアップのアイデア スナップショット Viaweb 1998年6月 タブレット 私たちが創業者の中に探すもの 中学一年生によるインタビュー ケイトがシリコンバレーで見たもの 5人の創業者 景気が悪いときにスタートアップを始める理由 私のヒーローたち なぜスタートアップハブに行くべきなのか Webスタートアップの未来 死なないために 頭の中にプログラムを入れる スタートアップを始めない理由が間違っている理由 創業者に学ぶ スタートアップを殺す18の誤り スタートアップの始め方 Re: どうしてオタクは好かれないのか home rss

  • Webスタートアップの未来

    Paul Graham / 青木靖 訳 2007年10月 (この文章は2007年10月のFOWAでの講演を元にしている。) 今面白いことが起こっている。スタートアップはテクノロジーが安くなる時に起きるのと同じ変化を経験している。 これはテクノロジーの分野で繰り返し現れているパターンだ。最初ある種の装置がすごく高価で少量がカスタムメイドで作られている。それから誰かがそれをずっと安く作れる方法を見つけ、桁違いにたくさん作られるようになる。そしてそ のことによって、その装置は以前には考えもしなかったような使い方がされるようになる。 コンピュータがこのよく知られた例だ。私が子供の頃は、コンピュータというのは大きくて高価な機械であり、1台ずつ作られていた。今ではそれがコモディティになっ ている。非常に安いため新しい使い方ができる。いまや何にでもコンピュータを入れられるようになった。 このパータンはず

  • 頭の中にプログラムを入れる

    Paul Graham / 青木靖 訳 2007年8月 いいプログラマは、自分のコードに集中しているとき、それを頭の中に保持しておくことができる。数学者が取り組んでいる問題を頭の中に入れているのといっしょだ。数学者は学校で子供たちが習っているように、紙の上で問題の解いているわけではない。彼らは多くの部分を頭の中でやっているのだ。問題の領域をよく把握しようと努めることで、普通の人が記憶にある育った家の中を歩き回れるように、数学者は頭の中で問題空間を歩き回ることができる。最高の状態で行われるプログラミングもそうだ。プログラムの全体を頭の中に入れたなら、それを思い通りに操れるようになる。 これはプロジェクトのはじめにおいては特に価値がある。それはプログラムを作り始めるときに最も重要なことが、やっていることを変えられるということだからだ。単に問題の解き方を変えるという ことではなく、解いている問題

  • あらゆることがうまく行かなければどれくらいかかるか?

    はじめの一点での見積りと、最良値/最悪値の見積りを比較してみるなら、11.25という一点での見積り値の合計が、最悪値の合計18.25よりも最良値の合計10.5にずっと近いことがわかるだろう。 最良値と最悪値が両方とも一点での見積り値より高くなっているところがあるのも目に付く。最悪のケースについて考えることで、最良の場合でもやらなければならない作業がもっとあったことに気付いて、見積りを引き上げているのだ。最悪のケースをよく検討したいとき、私は開発者にあらゆることがうまく行かなければどれくらいかかるかと聞いている。人がする最悪の見積りというのは、真の最悪のケースよりは楽観的な最悪のケースとなっていることが多いのだ。 これは目を見開かせられるエクササイズだ。恥ずかしながら、私は仕事で見積りするときにいつも一点での見積りをしていた。これはプロジェクトスケジュールの惨事の多くにおいて出発点となってい

    rytich
    rytich 2007/05/23
    工数見積
  • プログラミングの6大10項目リスト

    Jeff Atwood / 青木靖 訳 2007年3月22日 以下に私の選ぶプログラミングの6大10項目リストを挙げておく。取り上げた順序には特に意味はない。このエントリを簡潔なものにしておきたいので、それぞれの項目は短い要約を引用するに留める。興味を引くものがあれば、ぜひリンクをたどってオリジナルの作者の考えについてもっと詳しく読むことをお勧めする。 [ 訳注: 要約だけで意味が取りにくいものに簡単な説明をつけた。] ジェラルド・ワインバーグの「エゴレスプログラミングの十戒」 自分が誤りを犯すということを理解し、受け入れること 。 自分と自分のコードは別物である。 どんなに「空手」を学ぼうと、いつでもあなたよりもっと詳しい人間がいる。 相談せずにコードの書き直 しをしない。 自分より無知な人に対しても尊敬と敬意と忍耐を持って接すること。 世界で唯一変わらないのは変わるということだけ。 唯

  • プログラマになる方法

    Leon Bambrick / 青木靖 訳 2006年9月15日 金曜 インテリセンス . || \/ コード >>> コンパイル >>>>> 実行 >>>> 成功 ;-) /\ || || ^^ \/ \/ ^^ エラー エラー . ^^ \\ // ^^ \\ // ^^ google ^^ || \\ \/ \<<<<<<<<< コピー&ペースト

  • なぜ正確な見積りは不可能なのか

    Leon Bambrick / 青木靖 訳 2007年4月19日 木曜 新しい機能を見積るというのは・・・こちらに泳いでくる小さな魚のようなものだ。 小さな魚がくるぞ。 あの小さな魚を見て! あの魚小さいよ! あの魚ならべられる! 一口で飲み込んでしまえそうだ! そんなに簡単だって、間違いない? もちろん簡単に決まってる! こんな小さいんだから! だけど前は間違ったじゃない。 うるさい、頭の中の声! この魚は小さいって。真ん前から見てるんだから間違いないよ! 一口だ。パクッ! それで終わり。朝飯前さ! 魚とは言えないくらいだ! ただの点だ! 小さな点! 小さな点をべてやる! そら、魚が来る! 待てよ、なんか嫌な予感がしてきた。 もう遅いよ。約束しちゃったんだから。 魚を横から見たところ。 あーあ。

  • スタートアップを始めない理由が間違っている理由

    Paul Graham / 青木靖 訳 2007年3月 (このエッセイは2007 Startup SchoolとBerkeley CSUAで行った講演を元にしている。) 私たちはY Combinatorを十分長くやってきたので、成功率について話せるくらいデータがたまった。最初に投資をした2005年夏のグループには8つのスタートアップがあった。現在ではそのうちの少なくとも4つは成功しているようだ。この中の3つはすでに買収されており、Redditは2つの会社、RedditとInfogamiが合併したものだ。3番目のやつについてはまだ買収先を話せない。最後の1つはLooptで、これは非常にうまくいっており、その気があれば10分以内に買収先を見つけられるだろう。 だから最初の夏の創業者たちのうちの半分くらいは、2年もしないで金持ちになったことになる。少なくとも彼らの基準で言えば。(金持ちになってみ

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