経済対策「三つの遅れ」 政府のコロナ対策は「決定の遅れ」「執行の遅れ」「追加の遅れ」という三つの遅れが象徴的だ。 我々野党は昨年2月の段階で「まず3月までに大型補正予算を」と主張した。しかし政府は新年度になってから、1次補正予算を組み、4月30日の成立となった。初動の遅れが、2次の遅れ、3次の越年という形で響いてきている。 1次補正では地方に1兆円の交付金、医療支援にはたった1500億円と、地方と医療への支援が非常に弱かった。野党から批判を受け、6月12日に成立した2次補正では地方にも医療にもそれぞれ2兆円が積み増しされた。また、家賃支援給付金については野党が上限を2倍にすることを求めて総額が2兆円になった。 そのうえに執行の遅さだ。…